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広がり_3

※短いです。

「改めまして、これより、シオン様の専属騎士として勤めさせていただきます。

ムジカ・ダイチです。

そして、これらもまた、シオン様の専属騎士となります。・・・・・・挨拶を」


褐色の肌をした、この国の男達と比べても、体格のいい男たちが8人

順にズイッと一歩前に出て、次々と名乗っていく。


『目が緑なのがウルで、頬に傷があるのがガバル。

皆より頭一つ小さいのがデグで・・・・・・・・・』


必死に特徴を探し出し、8人を認識する。

「ウルとダガン、あと、ロムベはこれからもよろしくね。

ガバル、ヤンバ、デグ、ヴァジャン、グォルはこれからどうぞよろしく。


・・・・・・私は、護衛する貴方たちには迷惑ばかり掛けてしまうと思うの。

どうか、許してくださいね?」


「「「「はい」」」」

「お任せ下さい」「お任せをっ」「もちろんです」「「御意」」


力強く頷いてくれる彼らに今世で初めて仲間が出来たのだと実感する。


ジンッと感動して、泣きそうになるのを我慢すると、

へにゃりと変な顔になってしまった。

「・・・・・・あり、がとう・・・・・・」


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