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悲しき決意_1

「お目が覚めかな?異世界の来訪者さん」


薄暗い洞窟の中、岩肌に立てられた蝋燭。


RPGゲームのボス部屋を思わせるその場所にパニックになる余地もなく

目の前の男が発した言葉に息を飲む。


「ぃ・・・・・・せ、かぃ・・・・・・?」


うん、と食えない笑みを浮かべながら、男は事もなげに頷く。

「正体を知っている、そう、書いたはずだけど?」



ドクンッドクンッと眼球が痛くなる程頭の中を血が巡り、

吐きそうになるほど緊張している。


食い入るように自分を見る私に

男は張り付けたような一定の笑みを浮かべたまま、自己紹介を始めた。



男の名はバジルク・リョク。


バジルクはその手に触れたモノの魂を詠む事が出来るらしい。


それは伍竜家の一つ、

リョク一族の者に極稀に現れる力で魂詠みと呼ぶ。


魂詠みはそもそも、緑竜の秘儀の一つで、

緑竜は望むだけで相手の魂を詠みとる事ができたそうだ。


また、それ以外にも

緑竜はありとあらゆる術を使う事が出来たと文献に残っているらしい。


その血を宿すリョク一族もまた術に優れた一族で、その原理を解明し、

一族の者達が使えるように改良する事を使命とした一族だという。


だから、彼らはダイチ一族のような直接的な戦闘力は低いモノの、

その術で人を圧倒する力を持っている。



バジルクから受けた説明で何より驚いたのは、

ウードランドで長年蛮族と呼ばれていた存在がなんと、リョク一族の事だった事。


ウードランド王家が犯した過去の罪やその後リョク一族を次々襲った悲劇、

そして、その中をどうやってリョク一族が生き延びたのかさえ、

バジルクは淡々と、でも、一つずつ丁寧に話してくれる。


その全てを語り終えたバジルクは私を捕えた理由を話し出した。

##補足##

ちなみに、各キャラの詳細を。

名前    :年齢 (キャライメージ)

―――――――――――――――――――――――――

バジルク  :25(シベリアンハスキー)

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