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閑話 シオンの事件発覚の経緯と事の顛末

本編には影響なしです。

補足として、気になる方は目を通して下さると

思いついた作者が喜びます(笑)

ちなみに、サークリットに届いた鷹便はタロからのもの。


吟遊詩人を探しているという話を一日遅れで聞きつけたタロは、

マリアの監視報告で頻繁に吟遊詩人が出てくる事を思い出し、

似顔絵を取り寄せ、監視者である暗部の者に確認させた。


そこで、マリアと吟遊詩人との関連が見えてきて、

遅ればせながら、吟遊詩人の事をサークリットに報告した。



今まで、頻繁に男性である特定の吟遊詩人と会っているという状況を

タロがサークリットに報告しなかったのは、

マリアがただ歌を聴き、褒めていたというありきたりな報告しかなかったから。


ちなみに、監視者にそう見えたのは、

バジルクが幻術を使って、そう見せていたから。



あと、侍女に紙を持たせたのも、バジルクで、

マリアはどうやってシオンを連れ出すかは知らなかった。


この誘拐に関してマリアが加担したのは、

誘拐を勧めた事とバジルクに聞かれた情報を集め、漏らした事、

そして、バジルクに魅了された侍女を引き合わせた事だけ。


だが、ゲームの知識でシオンを捕えるとしたら、

バジルクがどこを使うかは知っていた。



そして、この誘拐での実行犯はその侍女。


侍女は、アクヤクレイジョウって何?、と尋ねてきたサリュに

侍女も意味が分からなかったが、悪魔の事です、と嘘を教え、唆し、

騒動を起こさせるように仕向け、シオンと接触を図った。


バジルクの魅力に我を忘れていた侍女は

バジルクの頼みをどうしても達成し、彼への愛を示したかった。


騒動の後すぐ、侍女は罷免された。


そして、シオンを直接害した侍女を含めた数名の者は

騒動を傍観していた者達より罪が重く、罷免されたのは、

本人達だけでなく、王城に仕える彼らの血族全てが首を切られた。


(害したと言っても、倒れ込んだだけで、シオンは怪我一つしていないのだが、

裾が汚れ、所々、破かれたシオンのドレスを見て、サークリットは激怒した)


領地を持たない貴族だった侍女の家は信用と共に、生活の糧を一気に失い

侍女の父である男爵は事態を重く見て、侍女に神殿への生涯幽閉を命じた。


侍女はバジルクの元へ行くために、

家名を奪い、平民に落としてくれ、と父に頼んだが、それは許されず、

侍女は愛するバジルクに褒めて貰う事さえ叶わず、神殿に閉じ込められた。


侍女は生涯、恋い慕うバジルクに会う事は許されなかった。

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