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おやすみ、僕の愛しい白雪姫
白雪姫よ
目覚めないで
その
世界一綺麗な君の瞳には
この汚い世界をうつしたくない
白雪姫よ
お眠りなさい
7人の小人なんて気にしないで
王子様なんて来させないから
ガラス越しの君の
美しさに溺れるものはもういない
汚れた手で君を
触るものは
もう誰も
幸せな夢は君のもの
血のように紅い頬も
雪のように白い肌も
漆黒の髪でさえ君が眠っていても
美しい
生きていれば朽ちてしまう
それがこの世の定め
永遠眠りなら
枯れることもうない
それがあの世の定め
白雪姫よ
君は誰より美しい
この、
穢れた世界の
何よりも
『おやすみ、僕の愛しい白雪姫』
愛してるなんて言わない
僕は君をそばにおいて閉じ込める
君はただ、何も知らずに眠ってて