カニと水
日が昇った。
よし、
今度は、何かを見つけよう。
そう、私の心に響く、何かを。
歩いていると、植物があった。
ここは、森みたいに、いっぱいの植物がある。
ここで、何か食べるものを見つけられたら……。
この実は……、
鑑定してみる。
…………
だめ。
はあーっとため息が漏れる。
いやいや、頑張らないと……。
もう一つ、
今度は、花。
…………
いけそう……。
食べてみる。
結構美味しい。
まとめて、摘み取る。
これは、食べると、口がスーッとする。
ミント系か。
もう少し行くと……。
カニみたいな、虫がいた。
歩みも遅い。
手を伸ばす。
つかめた。
「一緒にいこう?」
そう言い、肩に乗せた。
サーー……、
なんだろう……
まさか……。
そう、そのまさかだ。
水。
よかったあ……。
ミュシュは、安堵した。
飲んでみる。
美味しい!
「はあ~」
ミュシュは岩に座った。
水の中を見て……、
周りを見て……、
泳ごう……かなあ……。
「@;・。:?」
なんか、カニがしゃべった。
「なに?カニさん」
「¥@、・^」
わからない。
「私の言葉は分かるの?」
聞くと、
「ー¥;、@!」
なんかしゃべる。
「カニさん、私みたいな体の動物、いない?」
すると、カニは、ミュシュから地面に飛ぶと、
サササーー。
と、走り出した。