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しゅごれい  作者: 千世
第十三章 涼風夜宵サイド
49/54

(24) 【死ゅ語霊】と心

お久し振り、の更新になりました~。

一ヶ月……もっとかな?……以上振り、ですね。

更新が時々途絶えたりしている中、一体何人の方が辛抱強く読んで下さっているのか……。

読んで下さっている方々、有難う御座います。

そして良ければ、根気強く……気長に読んで頂ければと思います。

本当すみません……。

今回は夜宵編です。

話が進めると良いな………………とは思っていますが、どうなることやら…………。



 僕は、何かを忘れている――ような気がする。

 あくまで気がするだけなので、気のせいかもしれない。でも、そうでないかもしれない可能性もある。

 だから……。

 忘れている忘れていないに関わらず、僕は考えなければならない。

 【死ゅ語霊】……カイが居る意味を。













「『……いのりんが怒ってんのは、お前のせいだっつーの』」

 いのりさんが何故不機嫌になったのかと考えていると、突如頭の中でカイの声が響いた。ただし、音量が少し小さいからなのか、何を言ったかまではわからない。

 って、それより……今のってテレパーシか何か?

 はは、まさか。




「『お前、そうやって考えるのやめるのやめろって。もう受け入れろよ、いい加減。いつものような平和な日常は終わったんだよ。オレが来た瞬間な。イチイチ驚いてたら、キリがねーぞ』」





 もう一度響いて来た声の主の方を見ると、口は一切動いていなかった。それどころか、目を合わせようともしていない。

 カイの力……?

「『そういうこと』」

 ということは……。

「『心で会話出来るってこと? 凄いね……って言うか、何でもあり?』」

「『あー、グチグチ……うっさいなぁ……。そんなことより、訊きたいことあるんじゃねーの? 例えば、何でこんにゃく役なの? とか』」

「『え、カイのせいなの?』」

 そう言えば、考えごとしていたのと彩音に責められていたせいで、どうしてこんにゃく役なのかを考える暇なんてなかった。

「『……言いがかりつけてんじゃねーよ。オレだって、こんにゃく役なんてしたくねーもん』」

「『じゃあ、何でこんにゃく役なの?』」

「『知るか』」

 顔には出してないようだけど、どうやらカイも不機嫌らしい。ただし、いのりさんの不機嫌とはちょっと違うような気もする……。

「『どういうこと?』」

「『アイツが手ー回したんじゃねーの。意味のねーことに力を使いやがって……』」

「『アイツ? 知り合い?』」

「『……別に、お前が知らなくてもいい奴だよ』」

「『はい?』」

 時々、カイのことがよくわからなくなる。まあ、【死ゅ語霊】だから仕方ないかもだけど。










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