(24) 【死ゅ語霊】と心
お久し振り、の更新になりました~。
一ヶ月……もっとかな?……以上振り、ですね。
更新が時々途絶えたりしている中、一体何人の方が辛抱強く読んで下さっているのか……。
読んで下さっている方々、有難う御座います。
そして良ければ、根気強く……気長に読んで頂ければと思います。
本当すみません……。
今回は夜宵編です。
話が進めると良いな………………とは思っていますが、どうなることやら…………。
僕は、何かを忘れている――ような気がする。
あくまで気がするだけなので、気のせいかもしれない。でも、そうでないかもしれない可能性もある。
だから……。
忘れている忘れていないに関わらず、僕は考えなければならない。
【死ゅ語霊】……カイが居る意味を。
「『……いのりんが怒ってんのは、お前のせいだっつーの』」
いのりさんが何故不機嫌になったのかと考えていると、突如頭の中でカイの声が響いた。ただし、音量が少し小さいからなのか、何を言ったかまではわからない。
って、それより……今のってテレパーシか何か?
はは、まさか。
「『お前、そうやって考えるのやめるのやめろって。もう受け入れろよ、いい加減。いつものような平和な日常は終わったんだよ。オレが来た瞬間な。イチイチ驚いてたら、キリがねーぞ』」
もう一度響いて来た声の主の方を見ると、口は一切動いていなかった。それどころか、目を合わせようともしていない。
カイの力……?
「『そういうこと』」
ということは……。
「『心で会話出来るってこと? 凄いね……って言うか、何でもあり?』」
「『あー、グチグチ……うっさいなぁ……。そんなことより、訊きたいことあるんじゃねーの? 例えば、何でこんにゃく役なの? とか』」
「『え、カイのせいなの?』」
そう言えば、考えごとしていたのと彩音に責められていたせいで、どうしてこんにゃく役なのかを考える暇なんてなかった。
「『……言いがかりつけてんじゃねーよ。オレだって、こんにゃく役なんてしたくねーもん』」
「『じゃあ、何でこんにゃく役なの?』」
「『知るか』」
顔には出してないようだけど、どうやらカイも不機嫌らしい。ただし、いのりさんの不機嫌とはちょっと違うような気もする……。
「『どういうこと?』」
「『アイツが手ー回したんじゃねーの。意味のねーことに力を使いやがって……』」
「『アイツ? 知り合い?』」
「『……別に、お前が知らなくてもいい奴だよ』」
「『はい?』」
時々、カイのことがよくわからなくなる。まあ、【死ゅ語霊】だから仕方ないかもだけど。