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しゅごれい  作者: 千世
第十二章 朝野いのりサイド
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(22) 夜宵

前よりほんの少しだけ早く更新することが出来ました~。

次も頑張りたいです……。

……と思っていますが、わからないので予定ということにしておきます。




 あれから、カイと三上さんと私でカフェに入ったけど、特に変わった話はしなかった。と言うか、終始カイが騒がしかっただけのような気がする。

 何にも探れなかった、というのが結果だった。

 わかったことと言えば、三上さんは優しくて気遣いが出来て……女の私から見てもとても良い人だということ。

 夜宵が好きになるのも無理もないということ。

 私なんか、ずっと夜宵から離れていたんだもの。好きになって貰おうと思う方が可笑しい。

 カイに乗せられて、三上さんのことを知ろうとしていたけど……私、根本的なところから間違っていたのかもしれない。

 だって、夜宵に好きになって貰うには、まず私という存在を認識させるところから始めないといけない。

 今、私と夜宵は知り合い程度なのだから。

 最近、二人きりになったこともないのだから。










「「え?」」

 そう思っていたのに、次の日の朝。私はいつも通りに学校へ行く為に家を出たところで、バッタリと夜宵と会ってしまった。

 いつもなら、家の前で会うことなんてないはずなのに。

 なのに……。




「いのり……さん」





「夜宵……」

 会ってしまうなんて。

 私も夜宵もいつも通りじゃないことに戸惑っているのか、少し行動や言葉がぎこちなかった。

 でも、仕方ない。

 二人きりなったのは、とてもとても久し振りのことだから。

「……おはよう、ございます」

「えっと……おはよう……」

 何を話せば……。

 普通の知り合いだったら、挨拶だけで済む。話題なんか……わざわざ考えなくても良いけれど、私と夜宵は違う。

 どうやって、夜宵と喋ってた?

 どういう風に、夜宵と接していた?

 カイと三人で居る時は、考えもしなかったのに……。




「一緒に、行きますか?」





「え?」

「いのりさんが良ければ、ですけど」

 夢じゃないわよね……?












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