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しゅごれい  作者: 千世
第十二章 朝野いのりサイド
46/54

(21) 【死ゅ語霊】と話

一週間振りの更新です。

もうちょっと早く更新するつもりだったんですが、いつの間にか一週間経ってました……。

早いです……。





「わかった。じゃあ、適当に空いてるカフェに行こう」

「有難う」

「ぶっ~」

 三上さんは私の提案にすぐ賛成してくれたけど、カイは暫くふて腐れていた。そんなに銭湯に行きたかったの?







 ――いのりん、レッツゴー銭湯だ~! 裸の付き合いだ~!







 ……あれ……?

 今、一瞬……何かを思い出したような……。

「ねえ、カイ」

「ん? 何だよ?」

「今、何か言った?」

「はあ?」

 突然の私の言動に、今度はカイが顔を顰める。しかしそれは一瞬のことで、いつもの調子で返してくる。

「何も言ってねーけど? 何? いのりん、そんなに話かけて欲しい訳?」

「ち、違うわよ!」

「ふーん。どうでも良いけど、忘れんなよ?」

「……何を?」

 カイが私に近付き、耳元で響くように囁いた。







「葵っちとどれだけ仲良くなろうと結構だ。でも、ライバルなんだぜ? いのりんは邪魔者を演じなきゃならなんだからな? ――つまり、今日は知る為の機会。夜宵と接触することを目的していることを忘れんなよってこと」







「……わかってる……」

「なら、良いけど? 葵っち、何処入る~?」

「うーん、今携帯で検索してるんだけどねー」

 わかってる。

 わかってる、わかってるわよ!

 わかっていることだけど、カイに言われるとムカつく!

 あの挑発するような態度は何? わざと? それとも、天然?

 カイのことが……よくわからなくなって来ている……。

 カイのせいで。

 全部全部、カイのせいで!

「いのりん、置いてくぞ」

「それは酷いと思うけど……」

「良いんだよ、いのりんだから」

「何よ、どういう意味よ!」

 絶対、カイの思う通りになんて動いてやらないから!









 ……多分。













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