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しゅごれい  作者: 千世
第十一章 涼風夜宵サイド
43/54

(22) 【死ゅ語霊】と後

今日も更新出来ました。

物語は進んでいるのか進んでないのか微妙な感じですけど……。





「――オレ、先行くぞ。友達二人と寄り道するから」

 僕が何も言わずに黙っていると、カイはすぐにいつもの調子に戻り、颯爽と教室を出て行った。







 いつもの僕だったら、【死ゅ語霊】のくせに友達って誰だよ!

 ぐらいは言っていたはずなのに、頭の中がグチャグチャで一言も発することが出来なかった。

 何なんだ、何なんだよ……。

 僕は、何かを忘れているっていうの?

 カイとは初対面じゃないの?

 わからない、わからない、わからない……。

 いくら考えても答えが出ないように、何も頭に浮かんで来ない。

 でも、胸にわだかまりが残っている感覚は一体……何なのか。時々見せる、カイの不安そうな顔は何なのか。








「……僕は……」







 僕は、何かを見落としているのかな……。

 結局、下校時刻のチャイムが鳴るまで、僕はずっと教室に一人で立ち尽くしていた。












 僕が死ぬまで、後四日……。












「――ということで、こんにゃく役は、お兄ちゃんとカイさんに決定!」

 妹の彩音の元気な声で、僕は現実に引き戻される。




 カイと会話した次の日の放課後。僕が所属している散策部は、一応集まり場所の理科室に集合していた。

 メンバーは、僕、カイ(本日より新入部員として参加)、妹の彩音、同じクラスの三上さん、そして家が隣のいのりさんの計五人。

 確か、文化祭の出し物としてお化け屋敷をすることになり、役を決めているところだったように思う。

 散策部で何故お化け屋敷なのか疑問に思うところだけど。

「お兄ちゃん!」

 黒板の前に立っている彩音は、僕の方を指差す。








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