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しゅごれい  作者: 千世
第十一章 涼風夜宵サイド
41/54

(20) 【死ゅ語霊】と二人

久し振りです。

かなり久し振りの更新です。

二ヶ月以上振り……くらいでしょうか。

色々あって書けずにいましたが、これから少しずつでも更新できれば良いなと思います。

読んで下さると嬉しいです。





「本気だったからな。生きたいって気持ちが」

 カイが一瞬、笑った気がした。







「……え、で、でも、カイは僕に死んで欲しかったんじゃ……」

 急に笑顔を見せたから、僕もどう反応して良いか戸惑ってしまい、自分の声が上擦ってしまう。

 な、何だろう……。

 カイが笑っただけ。笑っただけなのに……。






「それは、オレが殺すの」






「はい? 諦めてくれたんでしょ?」

 カイの一言で、動揺していた気持ちが一気に冷める。

 僕を助けてくれたってことは、そういうことじゃないの?

「誰が諦めたと言った?」

「カイが……」

「あ? 勝手に解釈すんな」

「なっ……じゃあ、僕が死ぬのはこれからってこと……?」

「まだ五日残ってるぞ。良かったな」

「嘘!」

 ということは、苦労は……カイとの付き合いは、まだ続くってこと?

 終わりじゃないってこと?

「や、やっぱ、感謝は撤回する! カイの馬鹿!」

「はあ! 馬鹿とは何だ!」

「言葉通りだよ! あ~。感謝なんてするんじゃなかった。目茶苦茶後悔だよ」

「何だと! お前、誰のおかげで今ここに居ると思ってんだ!」

「僕の強運のおかげでしょ!」

「消えろ! 消えてしまえ! ……でも、まあ良いや。さっきの言葉、録音しといたんだよな~」

 そう言って、カイは制服のポケットから黒色の携帯電話を取り出す。そして携帯を開き、録音再生ボタンを押す。





『――有難う、カイ』






「なっ……」

 有難うからの前の台詞もバッチリと録音されていた。あまりの用意周到さに、僕は唖然とするしかない。









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