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しゅごれい  作者: 千世
第五章 涼風夜宵サイド
17/54

(8) 驚愕




「およ? どちらさんかな?」






 興味津々に、三上さんはカイの方を見る。

 え?

 カイって皆に見えるの?

 【死ゅ語霊】って言ってなかったっけ?

 いや、他の人には見えないなんて言ってなかったような気もするけど……。今まで誰にも何も言われなかったから、勝手に見えないと思い込んでいたのかも。

 どっちでも良いけど、あんまり会わせたくなかったよ!

「あ、えっと、あの……!」






「こんにちは。この度、転校して来ました。涼風カイと言います。夜宵君の親戚なんです」






 ゾクッ。

 寒気と言うか、悪寒がした。

 カイが営業スマイルで、しかも敬語とか遣っている事に驚きと、似合わないという感情が芽生えたからだ。

 カイも女の子(口調はどうにかした方が良いと思う……)だし、清楚な動きをしても可笑しくないんだろうけど……。

 僕の目には、カイが可笑しくなった……としか見えなかった。

 ところが、他の人(と言うか、三上さん)には普通の人に見えたようで、不審がる事もなく普通の態度だった。

「転校生! おおっ。しかも、涼風君の親戚なんだ! 涼風君、言ってくれれば良かったのに」

「え、あ、いや、僕も、知らなくて……」

 と言うか、今知りましたけど。

 転校生? 親戚?

 何で、そんな事になってるのさ? どうやったら、そんな事が出来るの??

「サプライズにしようと思っていたので、黙っていたんです。だから、知らないのも当たり前なんですよ」

「そっかぁ。涼風さんは、イベント好きと見たね!」

「そんな事ありませんよ~」






 何、このナチュラルに溶け込んでる雰囲気は。

 カイは一体、何をするつもりなんだ……?








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