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しゅごれい  作者: 千世
第四章 朝野いのりサイド
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(6) 【死ゅ語霊】と妹




『んじゃ、よろしく~』




 そう言って、カイは何処かへ行ってしまった。

 いつも通りの、笑顔で。

 私は、たくさんの事が一気に起こり過ぎて混乱していたのか、カイを追う事は出来なかった。

 ただ単に、見送ってしまったのだ。

 何なんだ……。

 夜宵の恋愛を邪魔しろ? 

 それが、夜宵の死ぬ運命を救う方法……?

 だったら、どうして……どうして、カイに……都合の良い様にルールが作られているの?

 私は、夜宵の事が好き。

 だから、私にとっては良いルールでもある。夜宵が他の女の子に盗られてしまうのは、嫌だと思う。

 でも、一番良い思いをするのは、カイだ。







 勝っても負けても、カイは……夜宵と一緒に居られるじゃない……!







 ……本当に、カイが私の知っている親友で、【死ゅ語霊】と言うのも真実だと仮定すればの話だけど……。

 多分、本物なんだろう……。

 そう思って受け入れてしまった方が、混乱しないで済む。これ以上、頭の中をぐちゃぐちゃにしたくない。






「お早う御座います~! いのりさん!」






 いきなり飛びついて来られてので少しよろめいたけど、何とか踏み止まる。

 振り向かなくてもわかる。飛びついてくる人間は一人しか思い当たらないし、一人しか居ないから。

「彩音。お願いだから、飛びつくのは勘弁して」

「へへっ」

 この子は、丸山彩音。

 同じ年。

 で、夜宵の…………………妹。








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