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しゅごれい  作者: 千世
第三章 涼風夜宵サイド
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(6) 過去




『夜宵くん……ごめんね』




 長い髪を二つに縛っている少女は、今にも泣き出してしまいそうな表情を浮かべている。

 どうして、そんな表情をしているの?

 どうして、泣きそうなの?

 わからない。

 でも……。

 知らない……見た事がない女の子なのに、懐かしいような感じがするのは何故だろう。






 僕は、何かを忘れているのかな……?










   ※※※









「おはよう、涼風君」




「え……」

 肩を軽く叩かれて、始めて自分がぼっーとしていた事に気づく。

 ふと目線を右斜めに向けてみると、僕のクラスであるC組の文字が立て札が見えた。

 いつの間にか、自分の教室に来ていたなんて……。

 そう言えば……カイが居ない。

 と言うか、何処で会話が終わったのか……はっきりと思い出せない……。

「え、あ……み、み、三上、さん……!」

「はぁい♪ 寝ぼけてたのかな? おはよー」

「お……おはよう……」

 肩を叩いた人物は、同じクラスの三上さんだった。

 三上葵さん。

 いつも長い髪をポニーテールにしている、クラスの中心にいる……可愛い系の少女。

 ノリと元気が良いのがトレードマークのようなもので、学校内では“太陽の女神”だなんて噂されている。





 そして、僕の……好きな女の子でもあった――。









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