ひとりでプリキュア!
ワイは、プ◯キュアが好きやねん。
プ◯キュアがおらな、生きていかれへん。
目の前に広がるのは、異世界。剣と魔法の王国。
でも、みんなの顔が、めちゃめちゃ疲れてんねん。笑顔はないし、子どもたちにも夢や希望はあらへん。
「この世界って、もしかして、プ◯キュアがないんか?」
「プ◯キュア? あるで。写真撮る機械やろ?」
「それは、プリクラや!」
「足の爪塗るやつやんな?」
「それはペディキュア!」
絶望や。
テレビどころか、女児アニメの概念すら存在せぇへん。
異世界人は日々の仕事に追われ、誰かを守りたい、仲間と共に戦いたい気持ちすら忘れてもうてる。
「ワイはもう、こんなところにはおられへんで!」
だけど、ここでワイは決意したんや。
「プ◯キュアを作ったるでえ!」
勇気を、友情を、ニチアサの価値を……ワイがこの世界に広めたる!
プ◯キュアのいない世界で、ワイはまず「変身アイテム」を自作した。
「ピンクのリボンに……キラキラのステッキ……!」
試しに人にもプ◯キュアの理念を伝えてみたら、めっちゃ好評やった。
「ええやん……心が熱くなるやん……!」
「誰かを守りたいって、こういうことなんやな!」
せやけど、噂が広まったら途端に危険視され、とうとう追放された。
「そんな光り輝く魔法、怪しすぎるやろ!」
「辺境でおとなしくしとれ! お前は異端や、異端なんや!」
だけど、追放の地へ向かう旅の途中、ワイは見つけたんや。
この世界にも、人に知られぬまま眠る、伝説のプ◯キュアコスチュームがあることを。
「レベルアップ、おめでとうやで!」
謎の声が虚空に響いた。伝説のコスチュームを着ると、ワイ一人だけがどんどん〈レベルアップ〉していく。
こうしてワイは、王国最強の伝説の戦士プ◯キュアになったんや。
追加戦士を求めて、これからもワイの冒険は続くやで!




