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パンが食えない異世界で、革命を起こす!

熱いファンタジー!短編オムニバスです

 私は、パンが大好き。

 パンがないと、生きていけない。


 目の前に広がるのは、異世界。

 剣と魔法の王国。


 だけど、ここには…… パンがない⁉


「この世界、小麦あるよね? でも、なんでパンがないの?」

「パンがなければ、ケーキを食べればいいのに」


 絶望だった。


 食事は硬い干し肉と、薄味のすいとんスープばかり。

 ふわふわのパンどころか、焼き立ての香ばしい香りすらない。


「こんなの、生きる意味がない……!」


 だけど、私はここで決意した。


「パンを焼かなくちゃ!」


 試行錯誤の末、ようやく焼き上げた初めてのパン。

 ふんわりとした生地に、広がるバターの香り……。


「う……うまい!」


 試しに人々に食べさせてみると……


「なんだこれは!? ふわふわで、口の中でとろける!」

「こんなおいしいもの、初めて食べた!」


 好評だった。が……噂が広まると、異端視されてしまった。


「発酵なんて、不吉な魔術に違いない!」

「そんなふわふわしたものは邪道だ!」

「辺境でおとなしくしてろ。お前は病気だ、病気なんだ!」


 追放の旅の途中、私は見つけた。

 この世界の誰も知らない、伝説の「聖なる小麦畑」を……。


「レベルアップ、おめでとうございます!」


 謎の声が、虚空に響いた。

 伝説の小麦を使ってパンを焼くと、魔法の力で、私だけがどんどん〈レベルアップ〉できた。


 こうして、王国最強の魔法パン職人パンデモニウム・ベーカリーになった、ってわけ。


 新たなパン生地を求めて、これからも私の冒険は続く。



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