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新しい扉を作ろう
君は、他の人とは違うんだね。
これは、僕の心の中だけの偏見なのかもしれない。
でも、この偏見は、僕にとっては嬉しいものなんだ。
「真廣くんって、友達作らないの?」
いつも一人でいる僕を
大抵の人間は、ぼっちと呼ぶ。
何しても、つまらない奴って
そう言って離れていくんだ。
でも、君は。
采原彩波だけは
僕を見捨てなかった。
それが彼女が他の人とはちがうところ。
僕はまだ見たことがない天の川を眺めるために
新しいものを見てみよう。
それをきっと、君も望んでるよね?