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隣人らしき子供の夜遊び

作者: 檜尾 眞司

ガチのホラー書いてみました。

ですが、残酷な描写はありません。


 このところ毎日のように見かける。

 子供が通路で遊んでいる姿を!


 男の子で5歳ぐらいかな、まだ学校には行っていない感じだ。

 時間は午後10時、やはり違和感でしかない!




 私の住む12階建てのマンション、その階層には45世帯が暮してる。

 だが、どの部屋の子供かは分からない。

 階段付近で見かけるため、同じ階ではないのかも知れない。



 このところ残業で帰宅が午後10時を回る。

 あまり気にはしては無かったが、毎日となるとやはり気になる!

 そして、声を掛ける事にした。


「ボク、いつも何してるの?」

「シッ!」って男の子は人差し指を口のところに当てて言った。

「かくれているの、おじさんみつかっちゃうだろ!」


「……!」 わたしは一瞬とまどった。

「かくれんぼ? 誰と?」

「ケンちゃとだよ!」

「ケンちゃん、どこにいるの!」

「うえ」今度は人差し指を上に向けた。

「でも、もう遅いから帰った方がいいよ、心配するよ!」

「……わかった、もうやめる」

 なんだ、意外と素直だ。

「じゃあね!」と言うと男の子は下へ降りて行ってしまった。

「あれ、上のケンちゃんは?」

「いないよ、おじさんが、じゃましたから!」

 意味不明だったが、心配なので階段で上まで行ってみたが、誰もいない!

 さらに下に行ったが、先程の男の子ももういなかった。

 やはり、家庭に問題がありそうだと私は思ってしまった。



 次の日も男の子はいた。



「ボク、また遊んでるの?」

「うん、ぼくがオニなの!」

「また、ケンちゃん?」

「そうだよ、みつからないの!」

「ボクはどこの子?」

 これは親に直接言ったほうがよさそうだと思い、部屋を聞き出そうとしたが「下だよ」と言うだけでなかなか部屋番号までは言わなかった。

「ケンちゃんはどこの子?」

「ケンちゃんはうえだよ」

 要領を得ない!

「もう帰りなさい、心配するよ」

「……わかった、おじさんケンちゃんさがしてくれる?」

「分かった、探すよ」

「じゃあバイバイ!」と言うと下に降りていった。

 男の子が下の階に降りたのを確認し、後を付けて見ることにした。

 男の子は走って行っていたが、何とか部屋を確認する事が出来た。

「今日は夜遅いな」と思い、明日訪ねてみる事にした。

 取り敢えず確認のため、階段を上まで登ってみたがケンちゃんの姿は無かった!



 次の日、休みだったため午前中に男の子のが入った部屋のインターホンを押してみた。

(ピンポーン、ピンポーン)と鳴っている。

 少し待ったが、返事は無はない!

 気配も感じられない!

「……?」

 


「そこ空き家ですよ!」この階層住む年配女性が通りすがりに声を掛けてきた。

「えっ、いつからですか?」

「そうね、2年前かな!」

 私は部屋を間違えたと思い尋ねてみた。

「この階に3、4歳ぐらいの男の子いませんか?」

「この階には居ないと思うけど!」

「何かありました?」

 少し不審に思われている感じだ。

「いえ、部屋を間違えたようです」と、挨拶をし、その場を離れて自分の部屋へ戻る事にした。

 あの事は言わない方がよさそうだとふっと思ってしまった!



 まさか、アレって、あれ……なのか?

……背筋がゾクっとした!



 数日が経った!



 やはり、男の子がいる。


 背筋に寒気を感じた。


 私は見えてしまってる!



 関わらない様にしようと、声を掛けず部屋に入りしばらくはじっとしていた。

 そしてドアの覗き穴から通路を恐る恐る覗き、様子をうかがった。

 誰も居ない、そしてドアをゆっくりと開け左右を確認した。



 男の子はいない、静かであった!

 私はホッとし、身体の力が抜けその場に座り込んだのだ。


 そして……


 ドアの鍵を閉めたその瞬間ー!


 ドンドンドン、ドンドンドン、ドドドド、

 ガチャガチャガチャ……


 ドンドンドン、ドドドドドド……

 

 ガチャガチャガチャ……ドンドンドン、ドンドンドド……ガチャガチャ……



 それは数時間続き、夜が少し明るくなったころに鳴り止んだ。

 私は、部屋の隅でじっとしたまま一睡もする事が出来なかった。

 


 身体が恐怖で硬直していた。

 口の中が渇ききっていた。

 取り敢えず水を飲み干したのは覚えている。

 やがて……

 ピンポーン、ピンポーン!

 インターホンが鳴った。

 画面には管理人の山根さんが写っている。

「助かった!」

 直ぐに鍵を開け、とにかく助けてもらおうと扉を開けた瞬間、私は気を失った!



 目を覚ました時、病院のベッドにいた。

「気がつきましたか!」

 管理人の山根さんが目の前にいた。

「いやーびっくりしましたよ、ドアが開いた瞬間倒れましたから!」

「ありがとうございます」

 感謝の気持ちでいっぱいである。

「あの時、何があったのですが? あなたのお隣りさんからドアを叩いたり、ドアノブをガチャガチャと回す音がずーっとすると連絡がありまして……」

 私は、助かったと思った!



 そして、男の子とその出来事を詳細に伝えた。

 すると、管理人の山根さんの顔が曇った気がした。

 少し沈黙したのち、話し始めた!



「あなたが引越して来る少し前、2年前だったかマンションに住んでいた幼い兄弟が亡くなっています」

 私は、息を呑んだ!

「1人は部屋の中で発見されましたが、もう1人は未だに行方不明になっています、未解決なので警察は詳しい事は言ってくれませんが、かなり可愛そうな事件でした。この事はあまり公にはされてませんが!」



「まさか、部屋は私の下の〇〇号室!」



「そうです、そして行方不明になっているのがあなたが先ほど話していたケンちゃんて呼ばれてた男の子です」

 私はまた気を失いそうになった。

「男の子は、ケンちゃんは上にいるって言ってました、マンションの上って何がありますか!」

 管理人の山根さんは一呼吸おいて、こちらに振り向いた!

「屋上には浄化槽のタンクが有るだけです……」


 その時の管理人の山根さんの表情が、不気味な笑みに見えたのは気のせいだろうか!




 あの後、私は引越した。

 管理人の山根さんにはあの体験が怖くてとは言っていたが、私はある事を確かめたかったからである。

 引越しが落ち着いたころ、私は警察署に出向いた。

 そう、あの管理の人山根さんの表情が脳裏から消えなかったのだ!


 



 数日後、マンションの浄化槽から男の子の遺体が発見された!


 そして、管理人の山根さんが逮捕された!

 あの日、私の部屋のドアを叩いていたのも山根さんだった、私の行動に不審を抱いてたようだ。


 警察は私の話の内容から表沙汰にしてない事柄が一致し、裏付けに動いた様である。

 一番の決め手はケンちゃんと言う子供の名前だそうだ!

 幼児不明という事で名前は伏せられていたと言い、子供の名前は犯人しか知り得ない情報であると説明された!

 そして、屋上には鍵が掛かっていた為、捜査の対象から外されていた。 警察の初動ミスでもある。

 動機は話しては貰えなかったが、ワイドショーなどでは様々なことが伝えられていた。


 管理人の山根さんがケンちゃんを知っているのは当然である為か、初動ミスの為かは分からないが、私はかなり疑われ長時間取り調べを受けるはめになった。


 しかし、遺体が発見され犯人の指紋とDNAが検出され私の容疑は晴れた!


 

 容疑は晴れたのだが、警察はいまでも私の話しを半分は信じてはいない。 まあ、当然か!

 



 

 

あれから、何日か経ちーー

 新しいマンションにも慣れ、私は転職をした。

 余り残業の無い会社に入り心機一転!

 だが、今度は2人いる。

 


「ケンちゃん見つーけた!」




 やはり見えている、今度はケンちゃんも一緒で……ある!


 

 


               ……完


 


 



 


 

 


 少しまえにホラー小説で投稿した

「あの日、隠れていたのは誰れ?」

 ……こちらも宜しく!

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