シグラ、グルリと出会う。
ゴルフ場を離れて1週間が過ぎ。
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(ザクザク、ザクザク、ポロッ!)
「わっ!誰だい君は!」
突然崩れた穴に居たのは、モグラだった。
現れたシグラに驚いている。
「僕はシグラ、君は?」
シグラは相手のモグラに尋ねる。
「僕の名は『グルリ』だけど、自分の巣はないの?」
シグラは頷く。
「僕は、親から離れてから、ずっと穴を掘っているから。」
グルリは目を輝かせる。
「じゃあ、面白かった所は?」
シグラは目を閉じ語る。
「水の中を魚と泳いだ事かな!」
グルリはワクワクしている。
「畑に行った時は、穴を掘りまくったら、人間が怒って叩いてきてさ。」
グルリは頷く。
「僕がそれを交わしまくったら、人間が疲れて倒れたんだよ。」
グルリは目を丸くして。
「すげー!」
グルリはシグラにミミズを出してもてなす。
「ミミズだ!」
(ムシャムシヤ。)
シグラは夢中で食べる。
「僕も付いて行きたいな。」
グルリが呟く。
「いいよ。」
シグラは頷く。
グルリは出発の用意をするため、巣の中を駆け回る。
「出発は明日だよ!」
シグラは眠りにはいる。
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(ムクッ!)
シグラは目を擦りながら起きる。
「おはよう。」
グルリは荷物を背負い、出発の準備が出来ているようだ。
「朝ごはん食べたら行こうか。」
グルリは頷くと、2匹はミミズを食べた。
「満腹!」
シグラはお腹をポンッと叩く。
「じゃあ、出発しよう。」
シグラは壁に穴を掘り、後ろからグルリが追いかけて行った。