モグラ叩き
家から逃げたシグラは…。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
(ザクザク、ザクザク。)
シグラは、逃げた先の畑に辿り着いた。
「フカフカだ。」
シグラはフカフカの畑を掘りまくる。
「なつ!なんじゃこりゃー!」
突然の悲鳴にシグラは外に顔を出す。
「なんだ?」
悲鳴をあげたのは農夫だった。
「せっかく、耕したのに…。」
農夫は尻餅をつき肩を落とす。
「まあ、いいか。」
シグラは、畑の中を掘りまくり、あちこちに穴が出来ていく。
「退治してやる。」
農夫は、木槌を持ち出してきた。
(ザクザク、ヒョコ。)
「ここだ!」
農夫は木槌を振り下ろす。
(シュッ、ザクザク。)
「逃がしたか。」
農夫は周りを見る。
(ザクザク、ヒョコ。)
「次こそ!」
(シュッ、ザクザク。)
「また逃がした。」
農夫は畑でモグラ叩きを繰り返す。
(ドン!ドン!ドン!ドン!)
「この!この!」
(ドン!ドン!ドン!ドン!)
「危ないなー!」
シグラは木槌を交わしながら、畑はどんどんボコボコになっていった。
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1時間が経ち、農夫もシグラも疲れてきた。
「いつまで続くんだ。」
シグラは深く潜り少し休む。
「はぁ、はぁ、はぁ、もうダメ…。」
農夫は木槌を手離し大の字に倒れこむ。
「もういいや。」
(ザクザク、ザクザク。)
シグラは休んだ後、飽きたのか、畑を離れて行った。