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岩の底
泳ぎを覚えたシグラは…。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
(スイスイ、スイスイ。)
シグラは向こう岸に着き、また疾走します。
(ザクザク、ザク、ガリッ!)
シグラの手が硬い何かに当たる。
(カリカリ。)
「何だろう…。」
シグラは上に向けて穴を堀り地上に出る。
すると、大きな岩が地中に埋まっていたのです。
「大きな岩だなぁ。」
シグラは迂回をして岩の反対側に移動した。
「どれだけ埋まっているんだろう…。」
(ザクザク、ガリッ、ザクザク、ガリッ。)
シグラは岩の底を見るために掘り進めた。
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岩に沿いながら進み、横に掘り進んだ時だった。
(サクサク、サクサク。)
土が砂に変わったのだ。
「掘っても掘っても砂が流れてくる…。」
それでも確実に進んでいた。
(ガリガリ、ガリガリ。)
右も左も上も岩の所に着いた。
「これが岩の底か…。」
シグラは少しガックリきたが、少しの満足もあった。