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明日なき抱擁 原題(死は休暇を取る)death takes a holiday.1934年アメリカ映画  極私的映画レビュー

作者: 舜風人

明日なき抱擁 原題(死は休暇を取る)death takes a holiday.1934年アメリカ映画



原題 death takes a holiday( 死は休暇を取る。)はアルバートカゼーラの戯曲の映画化です。


主演フレデリック・マーチ

監督ミッチェル・ライゼン

この監督は日本ではほとんど知られていませんが、軽喜劇では手腕を発揮した監督です。

私はこの人の「情炎の海」という映画が大好きです。


情炎の海、原題「フレンチマンズクリーク」はダフネ・デュモーリアの小説です。

ダフネ・デュモーリアは「レベッカ」「マイカズン・レイチェル」の原作者ですね。




さて


「明日なき抱擁」のあらすじは、、、



これは死と愛の超克を歌い上げた愛の名作である。


ある日死神が、なぜ人は生にかくも執着するのか知りたくて、一人の青年の体を借りて、

人間界へ現れる。


死神はサーキsirki公爵 (フレデリックマーチ)と名乗り,貴族の館に出入りして人間観察をする。

しかし、人間どものやっていることは愚劣なことばかり、競馬も賭博も何の面白みもない。


そんな時人間の最大の喜びは恋だといわれて、様々な女性と付き合ってみはするが何のときめきもない、

しかし、そんな時、一人の運命の女性が現れる。


グラツイアというその女性を見たとき死神も胸のときめきを覚えるのだった、

しかし、期限のときは来て死神は帰らなければならない。


グラツイアにそのことを告げると、

なんとグラツイアも分かれがたく一緒にいくという。


それは死ぬということだといっても彼女は考えを変えない。


そして、期限が来たとき、二人の姿はこの世から消えていくのだった。


これもアンドレブルトン言うところの狂気の愛、

時間と空間を超越した愛の形なのであろう。


これは「ジョーブラックをよろしく」、で再映画化されたのでそちらを見た人もいるでしょう。

もちろん細部は違いますがテーマは共通でしょう


「ジョーブラックをよろしく」meet joe black


これはですね、古いアメリカ映画『死は休暇を取る』1934というののリメイクなのですよ。

『明日なき抱擁」をこれをリメイクしたのです。リメイク版はオリジナルとは若干筋が違いますよ。

死期近い大富豪の下へ死神が青年の姿 (ブラッド・ピット)を借りて訪問してきます。

そして。その娘と恋に落ちるのです。死神が恋をするのですよ。

ラストも若干違いますね。







前回、「永遠に愛せよ」  原題「ピーターイベットソン」のレビューの時、

現世で結ばれなかった二人は天国で結ばれました、、と、書きましたが、


今回は相手は死神ですから、人間の娘のグラツィアは地獄で?結ばれた?ということなのでしょうね?

正にこれはアンドレブルトンの言うところの「狂気の愛」そのものではないでしょうか。




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