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クズだが強いし好き勝手やれる俺の話  作者: じぇみにの片割れ
アルベルト・バーンシュタインその4:アルベルトとオークとある女の話
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今回の結末というか何というか

 皆さん、こんにちはぁ。私です。花です。マスターが気を失ったので私がお話しますねぇ。


 マスターはヒナタさんという方と受粉……じゃない……繁殖……でもない……何でしたっけ……。

 あぁ、そうそう。交尾です。交尾をしようとしたところで気絶してしまいました。何でなんでしょう。

 何かが小さいと言われてマスターはショックを受けていたような。何やらヒナタさんは小声で「だってオークと比べたら……」とか言ってましたけど何のことなんでしょう。こちらの世界の生き物のことはよく分かりませんねぇ。


 突然マスターが気を失ったせいでヒナタさんは大慌てでした。丁寧に服を着せて、何度も呼びかけていました。

 全然意識が戻らなかったので、私たちの方からヒナタさんにお声がけをしました。そうしたら、今度はヒナタさんが気を失いかけました。失礼ですねぇ、全く。

 ともかく、話し合った結果、1号さんがマスターを運んで街まで行くことにしました。もちろん、ヒナタさんも一緒に。


 道中で私たちは色んなことを話しました。ヒナタさんがオークに捕まった経緯や、今まで何をしていたかとか。私たちもマスターと出会った経緯や、私たち自身のこと、ついでにマスターのことも話したりしました。

 ヒナタさんはマスターのことを「クズですね……」と言って、マスターが言うところのゴミを見る目をしていました。しょうがないですねぇ。

 オークの村で回収した布を纏ったまま、ヒナタさんとは街の手前で別れました。私たちがそのまま街に入ると騒ぎになってしまいますから。

 それで、今はマスターが目覚めるのを待っているという状態です。


「中々、目覚めないわね」

「何やらショックだったようですから、しばらくはこのままなんじゃないですかぁ?」

「困ったマスターじゃのう」


 皆でマスターを取り囲んでじっと見つめます。私、目ないんですけどね。


「小さい……俺の……小さい……」


 何かうわ言、言ってますねぇ。まだ目覚めそうにないですねぇ。

 これで今回のお話はおしまいです。可哀想なマスター。うふふ。


 それでは皆さん、またお会いしましょうねぇ。

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