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クズだが強いし好き勝手やれる俺の話  作者: じぇみにの片割れ
アルベルト・バーンシュタインその4:アルベルトとオークとある女の話

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たった一つの取り柄が!

 小屋の外に出る。周辺には何も残っていなかった。

 いくつかあった木造の小屋は全て消滅。水を溜めていた樽や畑の作物など、何もかもがなくなっていた。

 十数体はいたはずのオークも一体たりともいない。それどころか死体さえ残っていなかった。

 オークの村はすっかり森林に囲まれたただの広場と化していた。


「綺麗になったなぁ」


 しみじみと俺は言う。大きく息を吸い込み、


「ざまぁみろぉおおおおおおおおおおっ!!」


 力の限り叫んだ。すっきり。

 小屋から恐る恐るヒナタが出てくる。


「い、一体何が……って……えっ」


 周囲に何もないことを驚き、それから徐々に視線が上がっていく。

 ヒナタの視線の先には巨大な漆黒の山脈が聳え立っていた。垂直に切り立つ岩壁が鳴動して上昇。僅かに移動してから落下して大きな地鳴りを引き起こした。

 振動に耐え切れなかったヒナタが尻餅をつく。空は全てを覆うほどの広大な薄膜がかかり、山脈の頂上からさらに伸びる尖塔の如き岩の連なりがねじ曲がる。

 尖塔の先端には窪み。赤黒い宝石が嵌められていた。縦に亀裂の入った宝石はヒナタを見つめていた。


「あ、ごめんね。踏んでない?」

「6号、でかいんだから気をつけろって」


 危うくヒナタを踏みそうになった6号は軽い調子で「ごめんねー」と言っていた。

 全く、俺の獲物なんだから気をつけてほしいぜ。

 1号や2号なんかもそのへんでうろちょろしていた。花は6号の影のおかげで日が当たらず気分が良さそうだ。4号と霧は見当たらない。どっかそのへんを飛んでるんだろう。

 いい機会だから散歩させておいてやろう。こいつらを全部外に出す機会はそんなにないからな。


「こ、これ、な、な、なんなん、ですか」


 ヒナタは真っ青になっていた。説明してやらねえと。


「全部俺の召喚物だ、危害は加えねえから安心しろって」

「ぜ、全部? こ、これ全部ですか?」


 驚いた顔してやがる。召喚師の扱える召喚物の数は能力に比例する。こんなわけの分からねえのを合計で六体。それも一体は山並みにでかいときたらそりゃたいていは驚く。

 もっとも、こいつらは自分の意思で俺に付き従っているので、俺が凄いわけじゃない。言わないでおくが。

 それにそんなことはどうだっていい。


「お散歩行ってもいい?」

「おーおー、いいぞ」

「わーい」


 6号が羽ばたく。羽ばたくといってもこの巨体だ。それだけで爆風が吹き荒れて1号と2号と2号の子機と花と俺とヒナタが吹き飛ばされる。良くなかった!


「いてて……」

「な、なんなんですかもう」


 持っていた布も吹き飛ばされてヒナタの裸体が露わとなる。それで俺の我慢は完全に限界を突破した。

 にじり寄る俺にヒナタがジト目を向けてくる。


「な、なんですか」

「うるせえ、俺の目的はお前なんだよ」


 俺の暴露にヒナタは慌てる。


「ちょ、ちょっと待ってください……!」

「うるせえ俺がどれだけ待ったと思ってやがるもう待たねえぞ!!」

「きゃあっ!」


 俺はヒナタに飛びかかって押し倒してやる。両腕を掴んで地面に押し付ける。

 俺の目の前に待ちに待った女の身体が無防備に晒されていた。たまんねえぜ。


「やめ、やめてくださ、あっ」


 胸に吸い付いてやると簡単に甲高い声があがった。花とかに頼る必要もなさそうだ。


「へへへ、散々我慢したんだ、たっぷり楽しませてもらうぜ」


 胸を揉みしだき、腹を撫でて太腿をさする。ヒナタの全身を堪能してから俺は下半身の服を脱ぎ捨てる。

 しっかりとヒナタの腰を掴んで自分の腰を押し進める。ついにこの瞬間がきた!

 気持ち良さと興奮で感動する俺に、ヒナタの声が割って入ってきた。




「あれ、小さい……」




 ──俺は目の前が真っ暗になった。

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