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クズだが強いし好き勝手やれる俺の話  作者: じぇみにの片割れ
アルベルト・バーンシュタインその3:アルベルトと百合の騎士

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女同士の間に挟まれたいって思うよな?

 そういうわけで、今に戻るってわけだ。

 ……な? つまりそういうことなんだよ。

 そういうことってどういうことかって? ……実は俺も分かってねえ。

 あのとき俺に何があったんだ?


「あの後、マスター気絶してたわよ」


 1号が教えてくれるが、そんなことは分かってる。俺が分からねえのは何で気絶したかってことだ。


「なんか魔法が発動してましたねぇ」


 花が付け加える。こいつは魔力を感じ取れるから魔法の発動なんかも分かる。

 なるほど。つまり強姦対策で自動発動型の魔法を仕込んでたってことか。

 そのことに思い当たった俺は連鎖的に記憶が蘇った。


「あぁああああああ! 思い出した!!」

「な、なんですかいきなり!」


 まだ説教を続けていた女騎士が驚く。


「てめえ俺の命と金の次に大事な()()に電撃流しやがっただろ!!」


 そう、あのとき発動した強姦退治用の魔法は、恐ろしいことに電撃だったのだ。一瞬だったが激痛が走ったことを俺は思い出した。

 思わず前かがみになって愚息を両手で庇ってしまう。あまりの恐ろしい仕打ちに思い出しただけで冷や汗が出てきた。

 今のところ、俺の股間は無事だ。もげたりしていない。一安心。


 大慌ての俺とは正反対に女騎士は涼しい顔だ。


「あぁ、あれですか。あなたのような獣を退治するのにはちょうどいいので。そもそも自業自得ですし」


 この言い分だ。これだから女って奴は、ここが男にとってどれだけの急所か分かってねえ。

 いや、分かってるからやってるのか? ……どっちでもいい!

 この女には一発きついのを食らわせてやらないと気が済まねえ。


「レリカ。ここにいたの?」


 憤る俺の耳に別の女の声が聞こえる。凛とした感じのこれまたいい声だ。

 現れたのは俺を捕まえやがった女とは対照的な、黄金色の髪を持つ女。ミディアムぐらいの長さでこれはこれで悪くない。着込んだ鎧の上からも分かる丸みって部分は同じだ。こいつもかなり胸がでかそうじゃねえか。

 同じ女騎士のようだったが、金髪の女の方が若干、肉つきがいい。スカートの下から覗く太腿がそれなりに丸みがあって触りごたえがありそうだ。


「ナタリア様、どうしてこちらに!?」


 レリカと呼ばれた白銀髪の女騎士は何故だかナタリアとやらの出現に驚いている様子だった。


「貴女が悪漢を捕まえたと聞いたの。危ないところだったって。心配したわ」

「も、申し訳ありません……私の力不足で余計なご心配をおかけして」

「いいのよ、別に」


 ナタリアがレリカの頬に手を添える。レリカはそれで頬を赤らめて……っておい、何だこいつらそういう風なのか?

 嘘だろ。本物は初めて見たぜ。


「……マジで見るとちょっと引くな」

「マスターにもそういうの、あるんですね」


 花の無礼な発言に俺はイラっとした。俺が何でもいけるみたいに言うんじゃねえよ。

 微笑を浮かべていたナタリアが俺の方を見る。冷え切った瞳だ。

 俺知ってる。こりゃ、ゴミを見る目だな。


「本当ならあなたのようなどうしようもないクズは私の手で斬り捨てたいところなんだけれど、そんなことをしてしまってはレリカの手柄を奪うことになるからしないわ」

「へへっ、そりゃどうも。ご親切に」


 お優しいことを言ってくれたので愛想笑いを浮かべながら俺は丁寧に礼を言う。

 だがそれが余計にカンに触ったらしく、睨みつけられてしまった。でも美人に睨まれるのも悪くねえな。


「あなたが脱走してくれるのなら、自分で処刑できるから嬉しいのだけど?」

「いやぁ脱走なんてとてもとても。見てのとおりのただのゴロツキなんでね」


 今更だが俺の魔導書は手元にない。牢屋から出て通路をちょっと行ったところの看守用の机の上だ。

 さっき1号やら花やらと喋ってたじゃないかって? それはだな……まぁすぐに分かる。


「まぁいいわ。部屋に戻りましょう、レリカ。大変だったでしょうから、慰めてあげるわ」

「は、はい……!」


 ナタリアが意味深なことを言ってレリカを連れて姿を消す。


「……何だろうな、俺には全く理解できねえ世界だぜ」

「わっちらにもさっぱりじゃ。あれ、繁殖できんのじゃろ?」

「できねえよ。できるわけねえだろ」


 俺は肩に乗る擬態状態の2号と喋りながら床に寝転がる。2号はほぼ張り付いている状態なので転がったぐらいじゃ位置はずれない。


「しっかし勿体無いよなぁ、あんなにいい身体してんのに女同士で乳繰り合ってんだろ? 穴も使ってねえみてえだしさぁ」

「なら、どうするんじゃ?」


 質問に俺はにやりと笑ってやる。


「そんなもんお前、二人じゃ寂しいだろうから俺が混ざって男の身体の良さを教え込んでやろうじゃねえか」

「やっぱりそうなるんじゃな」


 何故だか呆れられた。何でだ。

 そうと決まったらこうしちゃいられねえ。すぐにでもおっぱじめそうなあの二人を追いかけなきゃな。


 魔導書もないのにどうするのかって?


 ──まあ見てろって。

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