小説家?いえいえ、小説家(ハッカー)です!
マダラメ・テグサという名前に心当たりはない?
ん?ああ、そうだよね。有名だよね。
でもね。小説家のほうじゃあないんだ。
彼のできれば友人だったっていうのは…いや、ないか。うん、じゃあほんのほんの少しでいい。
本能のホントのところに彼がいる人、手を挙げて。
わたし?わたしは東洋でカフェやってる。しがない主人公さ。
…。
痛い痛い。
いったいこいつは何を血迷って、こんな発言を!?
諸君。読者諸君、いやさあ、もうお手上げなんだよ。
嘘でも述べないと、ライと述べないと、やってられないんだよねえ、おばさん限界。
自己紹介ってか、事故傷害だよね、まったく。
東郷ばななっていいます。私の名前。
小説家です、はい。主人公をいま、推敲してます、はい。
「フセイアカウントケンシュツ。ハイジョシマス」
えっとお、はあそう、分かったはいはい。
ごめん、ここまでみたいだ。
諸君の心を関心に、レベリングさせちゃうんなんて、もうわたしったらドジ。
まあそっちも騒がしいと思うけれど。
頑張って。
初対面だけど楽しかったよ。
執筆前は手洗い必ずね!
小説家たちには気を付けて!
あ、私以外のね!
「ハイジョカンリョウ」
また、ね。
――――――――――
はい。
皆さまこんの字です!
先の不具合、申し訳も、言い訳のしようもありません!
それはさておいて、楽しく騒ぎし余暇によき、わたくしカンノンジ・ミネコの元祖、『一騎一勇の転生無双』へのご足労まっことまことにありがとうございます!お詫びも兼ねまして、今日日興味しんしんで、『小説になろう』お越しのみなみなさまには不肖わたくしミネコめが、永世管理人「マダラメ・テグサ」氏直伝の小話を、お披露目したく存じます!
「カンノンジ、ナイス」
AIさんです。今日もイケボです。
敬礼、お願い組み合わせたこのポーズ、ええ、了の字というポーズになります。
閑話休題。
略して緩急。えっと、こほん。
舞台となるのは時雨という町。
ぽたぽた浴衣が行き去るレンガが、区と区をつなぐ、うちわの咲き誇る、ゆげの園。
はいはいはーいと架かってまいります。
一つ。
二つ。
丑みっつ。
ここ時雨。お肌にしっとり優しい空気を湛えた気候に常おりますゆえ、商業の明るい区、樹林のようにいちいち傘が歩いております。しかしどれもが下駄付き四足、小指を絡ませた、愛愛傘でありますので、箱入り娘こと、このミネコ。わたくしシオウジ・ミネコは幸丸出しのカップルに、ダッフルコートのように厚着でもてなすその陰で「心中!心中!」と黒い太陽をなんでしょう。皆既日食がごとく、燃やしてしまうのがありました。
わはは。
宴がどこからか。
レンガの大橋には男と女、ぶちゅうとぶつかりあっています。羨ましいなんて嘘です。あんな近距離の衝突は、痛いに決まっているのです。致し方なしと、いと羨ましと、そういう風情でいつものように雨をしんしん落とす、夜長。
「詐欺も広告もどっちも死ねーーーーーーーー!!!」
悲痛になにか。ひっくつなんてしゃっくりをこじらせて。何故にチャンスとお思いなさったのか、皆さま合わせて点いたので、合点しそこなう先、ひとりぼっちスーツーマン。宙に五体の行く先を問います。つまりは身投げをなさりやがりました。
そして、同時に。
夏を朗読する三ツ星。
その中を影がライオンのようにくぐったのです。月を通ったのは、勃起した耳、小さな体躯。なんでしょう。あれは翼か、なら鳥かな。まさかそれともYOUユーフォー!?
白い汗を流しながら虹を掛けるように。時でも駆けるように。深夜二時、瓦を二点、三枚、跳ねます。
男女に犬猫。
魚虫さんたち。
自動車なんてのも、水を氷に目を凝わせ、双子の流れ星を見つけます。合計千のぱちぱちと、合切二千のくりくりが、誘われ二人に捕らわれます。
和気あいあいした大通り、訳ありありのスーツ姿に汗を噴き拭き、手を振り見ぬふり、多くも少なくも助けを伸ばしますが、いかんせん伸ばした首の分届きません。特別な男に生まれなかったスーツ―マンさん。レンガ下、飲み会の地下で川に飲まれてしまいます。
息継ぎ拝借して。
「突如。誰が予想したでしょう」
思わずわたくしそう、言っちゃいます。
「カンノンジ、チョットマテ」
「なんですの?今が正念場ですのに!」
「ヨクミテ」
少しお時間いただきますわね、みなみなさま。すぐに帰りますミネコ。
「ライブ感が薄れてしまいます!AIさま、手短に説明…」
その途端、ミネコ両手で口元を抑えました。
つまりは、そういうことです。
「推敲!」
やっほー。はいはい。おばさんだよ。
はい。
選ばれたのは青年でした。
筋肉でした。
単身。デートスポット時雨においては単品として、お胸をはだけ、屋根に登ったのは焼けたイケメン。
するっと。
黒髪男児は腰の帯刀を、叫ばせます。
すると、がしゃらら。飛沫、悲嘆ができあがり、レンガ崩れのどさくさに、紛れる一閃これ如何に。
どんぶらどんぶら。
「あぁ!!暖かいなぁ天国は!メシアがお召しの羽衣のおかげだ。後輩の後背と、ただの後悔と、ただではすまぬコークハイが、ちくちく臓器に積もってゆく。そんな人生ともおさらば様だ」
得に感慨もなくスーツーマン、人としてフィナーレに考えるのは、社会の歯車、火の車だった時代の、夜の月。腎臓が悪いのです。彼はなんだって、宙ぶらぶらをらぶらぶ足蹴に、忘れたように、歌います。
「すぐに逝けるものなんだなぁ。人によって違うのかなぁ。溺死は適当だなぁ」
どんぶらしていたのは、ほんのひとときでした。
「なあおじさん」
おじさんの耳になにか届きました。
届いたついでに目も覚めました。
覚めたついでに、わっ、と体をよじりました。
もうスーツーマンではありません。
パンツ一丁、彼はおじさんという生き物です。
しかし謎です。
投身した末おじさんは、刀身とともにあらあらナゼナゼ。
風に反して。
空を浮遊していたのです。
「なんだね!君は!!!どこだね、ここは!!!」
「ここ?」
青年はにっと白い歯を米のようにおいしそうに見せ。
「ここは小説」
笑います。
「小説家の世界さ」