表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

隠しの森シリーズ

きはだ様は番人をしております

きはだ様は、森の入り口におわします。


雄雌が別れているので、二本並んでいらっしゃるのです。

くれない様には及ばないのですが、樹齢は300年を数えます。


きはだ様は、森の番人です。

ここから先には、招かれた人しか通しません。


それでもここまで来た人は、満足をして帰ります。

きはだ様も、それは見事な紅葉(こうよう)をなさるからです。


それにやさしいきはだ様は、来た人たちに贈り物をするのです。

匂いが苦手な人もいるでしょうが、みんな夢中で贈り物を拾います。


贈り物を持ち帰った人たちは、それを美味しく食します。

秋の味覚と、喜んで。


たまに、きはだ様の葉を、持ち帰る人がいます。

綺麗な黄檗色(きはだいろ)の、扇形の葉を。


贈り物を持ち帰った人は、思うのです。

また来年も、きはだ様のところに行こうと。


ですが、お気を付けくださいませ。

贈り物はかぶれることもございます。


贈り物を拾うためには、どうかご準備をお忘れなく。

そこから先は、あなた様の責任でございますから。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 贈り物はビニール袋に入れてしばらく土中に埋めるといいね。(たしか)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ