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現実ネトゲに異世界人最強を入れてみた  作者: ◆smf.0Bn91U
異世界から来たる『赤の姫』
84/140

『赤の姫』の戦い

 ぶっちゃけ下書き……すいません。何か今日書けないです……。

 明日、ちゃんとここから編集して追記し、いつも通りの文量にしようかと思います。


 つまり明日はコレの編集になるので、新しい話の更新は無しです。


 ……ホント、身勝手ですいません……。


 12/21日 更新致しました……!

 竜族の魔法とは、言ってしまえば「拡張された感覚」だ。


 五感とは別の新たな感覚。

 私達人間の言う第六感とは違う、むしろ人間では想像もできない現象を引き起こす異能力。

 それが魔法だ。


 例えばそれは、風が吹いてくるタイミング分かる感覚だったり、遠くにある物を引き寄せる感覚だったり、だ。


 そして、『赤の姫』の魔法は「火生覚」――つまり、火を生み出す感覚、だ。


>>おぉ……!


 感嘆の声はあおい姫から。

 今『赤の姫』の手には、握りつぶせる程度の小さな火が灯っている。

 もちろん、この程度の火が生み出せるだけな訳じゃない。触れる感覚があるから見ていなくても物が分かる通り、感覚にはある程度の延長性がある。


 それはこの、火を生み出す感覚も同様だ。


 火を生み出し、大きくする。大きくしたものを、好きな形状に変化させる。

 彼女はそこまでのことを可能としている。


 身の丈ほどある大きな燃え盛る炎を圧縮し、揺らめきを固定し、剣の形と成す。

 それを二つに別けるように、両手で握っていたその大剣を裂く。


 そうしてそれぞれの手に握られたのは、炎の色に染まった二対の長剣だった。


>>炎の剣……


 次の呟きは、エレノアから。

 しかし、そこに嫌悪感はない。

 むしろそこには、興奮にも似た感動のようなものがあった。


 それが、『赤の姫』を喜ばせている。


 ……思えば、彼女のあの力が、ああして受け入れられたことは無かったかもしれない。

 魔法を行使する時周りにあったのは、恐怖と嫌悪。

 竜族の証とも呼べる人間にはないその特異能力への、敵意と拒絶。


 だからこそ、ああして己の力を振るいたがることは、今まで一度としてなかった。

 振るう時はいつも、仕方なしに。

 他に手立てがなくて。

 未熟な自分ではそれに頼るしか無いという、無力感に苛まれながら……。


 ……それが、今は無い。

 元気よく自分から前に出た時のまま、喜びの中、構えを取る気配が伝わる。


 きっと、本当に初めてなのだ。


 こんな、自分の力を見せびらかすためだけに、魔法を使うなんてことが。


「…………」


 ふと、考える。

 ここが本当に異世界だというのなら、彼女はここにいるべきなのでは、という考えが。

 ……否、そうではなく、ここが同じ世界の別の国だったとしても、ここにいるべきなのでは、と。


 異世界だとかそうじゃないだとかは関係ない。

 ただ、『赤の姫』を受け入れてくれる。

 きっと自分たちも似た力を使えるからこそだ。

 『赤の姫』の魔法に対して、忌避感が無い。

 特殊ではあっても異端ではない。

 だから受け入れられ、感動された。


 いくら人間を助けても、その人間に拒絶される世界なんて……戻る必要なんて、無い。

 あんな場所に戻る必要なんて、どこにもない。


「はぁっ!」


 気合一閃。

 大きな包帯塊の一撃を、その小柄な体躯を活かして躱し、懐へと一気に潜り込む。

 同時、股下部分の地面を強く踏みしめる。


 魔法である炎を圧縮し・力と成したその足で。


 地面が振動し、その中心点にいた相手の姿勢が、グラりと崩れる。

 そうして倒れ込んでくる身体の中心で交差するよう、切り上げと横薙ぎを同時に・十字を描くよう斬撃を放つ。


 普通ならそんなことをして血を浴びて、鎧も武器も使い物にならなくなる。

 しかし彼女が持つ武器は炎の塊だ。

 それは斬撃であると同時に炎撃でもある。


 斬られたその体内から一気に炎が巻き起こり……断面を焼き固め、同時に体内に火の種を植え付け――


「――燃えて」


 ――『赤の姫』のその合図で、全身が燃え始めた。

 全身が包帯なだけはあり、よく燃えている。


 ……と、こうして感動している場合ではない。

 今私は、彼女たちと行き止まりに挟まれている。この光景に注目している間に、彼女たちの背後へと場所を移動して置かなければ遭遇してしまう。


 五感全てから発する気配を絶ち、無になり、ゆっくりと……それでいて高速で、その脇をすり抜ける。

 元包帯グルグル巻きに注目している気配が伝わる今なら、こちらに視線を向けてくるはずがない。




 ――そんな考えはあっても、油断はなかった。




 それなのに、エレノアが――確かにこちらへと、身体の方向を、向けてきた。

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