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会話を必死に探る

 ちょっと短い上に、明日更新できないです……。

 というわけで、もう一話投下します。

「そ、それじゃあの、星羅さん……どうしてオフ会に? 星羅さんってなんていうか、その、その辺の手を叩いて大きな声でバカ笑いしてそうな友達とプリクラ撮ってる方が楽しいんじゃ……?」

「なに? 春ちゃんはそうした層に恨みでもあるの?」

「いえ、そんな、勝手な偏見です……そもそも学校だってよく休んでますし」

「休んでるの? 何? 登校拒否?」

「まあ、そんなところで……」

「馴染めない?」

「それもまあ、ありますけど……家で一人の方が、勉強が、捗るので。こう、ゲームしながら、だと」


「ゲームしながら!? それで捗るの!?」

「う、うん」

「は~ん……まあだからあそこまで強いのか」

「そ、そんな理由では……えと、それで……」

「あ~、いやいや、こんな見た目だけど私、思いっきりゲーマーだから。昨日だって緊張して寝れなかったからってずっとネトゲしてたからね」

「ラッキー・スター?」

「もち」

「でも、緊張……?」

「私もオフ会、初めてだから」


 意外……と思った春だったが、そのまま伝えるのも失礼かな、と何故か思ってしまい、


「もしかして、結構なヘビーユーザー?」

「見た目に反して?」

「え、えっと……」


 結果、結局同じような言葉を投げかけてしまっていた。

 こういうところもやはり、コミュニケーション能力が足りない証だろうか。


「ま、この格好はフリみたいなもんよ」

「フリ……ですか? あの、熱湯風呂の前で『絶対に押すなよ』ってする、みたいな……?」

「だとしたらこの格好はどういう意味の前振りになるのよ……」


 じゃなくて、と仕切り直す星羅。


「見せかけ、ってこと」

「ああ……」

「こんな流行を追いかけてるような格好しとかないと、学校でハブられるのよ。そりゃまあ、無視されるとか、それぐらいならまあ何とかなるかもだけど、イジメにまで発展されるとさ……さすがにキツいしね」


 友人同士のグループであろうとも、ある日ある時面白半分遊び半分でその集団からハブられてしまうことがある。

 そうして無視されるのがイヤだから、常に周りにすり寄ってるのだろう。


「それって、キョロ充って言うんじゃ……」

「そうよ。私もその自覚はある。でも春ちゃんだって同じことしないと、ぼっちで高校生活送ることになるわよ」

「今も似たようなものだし……」


 とは答えるものの、数少ない学校で話してくれる友達が、ある日突然無視しだしたらと考えると……気が気でなくなるのもまた事実だった。

 だからといって星羅のように、周りに合わせることが出来るのかというと……改めて星羅の格好を見て挫折した。


「……だからって、髪を染めたり肌を焼いたり、エロい格好したりは出来ない」

「いや! 私の格好も特別エロくはないからっ!」

「……大きめのTシャツから肩が出てて、その……ブラ紐が……」

「見せるためのものだし~」

「そういうのがちょっと……」


 っていうかその薄い胸でする意味があるのか? という疑問。


「おい春テメェ今失礼なこと考えたろ」


 そしてそれは敏感に察知された。


「き、気のせい気のせい木になる木」

「は? なにそれさっむ」


 自覚している。

 話を逸らして逃げるためにいつも用意している春の常套手段だ。

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