思わぬ再会
これから約一週間――10月に入るまで、二日に一度・日曜日は更新なしという更新頻度に変更します。
実をいうと、RPGツ○ールで作りたいゲームのアイディアが出まして…しばらくそちらに集中したいな、と。
申し訳ないです
精霊のこと、魔法のこと……世界のこと、自分のこと。
彼は話せる限りのことを話して、ギルドルームを出て行った。
……さて。一息ついた、かな。
そろそろ昼食でも摂ろう。話を聞いていたあの二人はちゃんと聞いてる間に摂っただろうか……?
まあ、そんなことまで気にしてたら仕方ないんだけど。
独自で組んだプログラムを大きめのタブレットで起動。コレでゲームの画面をこちらに映すことが出来る。尤も、画面を映すだけで他は何も出来ないけど。
そうして街をゆっくりと歩き始めた彼を観ながら、コンビニで買ってきたお弁当を持って休憩室へと向かった。
その間も彼は街を歩き、マップの外へと出る。
……って、ん? 画面が切り替わる直前に画面の端で見切れたあの姿……エレノアとあおい姫……?
あ~……まあ、そうか。後をつけるわな。
にしても、仲良く無さそうだったのに行動を共にするのか……いや、別々で偶然同じ行動を取っているだけ、とも取れる。
……………………くそっ、気になる。
慌てて踵を返し、オフィスに戻る。仕切られているだけのこの場所でお昼ごはんを取るのはニオイ的な意味でご法度だけど、この場合は仕方がない。怒られたらイベントを見守るという仕事の為で押し通そう。
持ち出したタブレットの電源を切り、スリープにしていたパソコンを立ち上げ、すぐ様画面を確認。
つい午前に出た森の方ではなく、雪原地域へと繋がる草原を相変わらずゆっくりと歩く彼がすぐにそこに映る。
そしてその後を、相変わらずついていっているエレノアとあおい姫の二人。
っていうかこれ、普通の画面で見るとついていってるのバレてるからね。
彼がゲームの中の世界にいることになってるから気付かれていないだけで、他のプレイヤーからしたらどういうことだと首を傾げること請け合いだ。
さて……とりあえずは、と。
お弁当を広げながら、彼が出て行ってからの二人の会話ログを漁るか。
>>追いかけるの?
>>当たり前
>>本当に信じてるの? 彼が異世界の人間だって
>>アレだけの話を聞いて、あなたは信じないの?
>>あんなのは設定
>>私はそうは思わニア
>>……あっそ。ていうかゆっくりで良いから誤字は無くして
>>早くしないとどっかに行く
>>彼は私達と違って歩いて移動するでしょ。多少の話でも追いつけるから
>>でももう、私が答えることはない
>>あるでしょ。ついていく意味よ
>>一緒にいたい
>>なに? 惚れた? プログラムに?
>>私にとっては、恩人以外の何者でも無いから
>>エレノアって、中学生?
>>なんで?
>>ゲームの中のキャラを好きになるなんて子供っぽいから
>>だから人。なに? 喧嘩売ってる?
>>違う違う。エレノアちゃん可愛いって話
>>バカにして……じゃあもう追いかけて良い?
>>ん。じゃあ私も一緒に行こうかな
>>は?
>>私も彼には興味あるの。あの受け答えできるプログラムとかね
>>邪魔
>>ま、そうは言われても、そもそもあなたの許可なんて要らないだろうからついていくんだけどね~
そこで二人の会話は終わっている。そこから追いかけた始めたのだろう。
ディスプレイを少し操作して二人の状況を確認すると、二人は普通にパーティを組んでいた。
>>追尾機能私に使って
>>なんで?
>>その間にタイピングソフトで練習でもしてなさいな。
そんなパーティチャットもあった。
ちなみに追尾機能とは、パーティメンバーを右クリックし、選ぶことで、そのキャラの後をついて歩いていける機能のことだ。
「おっ」
と、彼に吹き出しが出た。
「よおよお、そこの人たち」「戦わないか?」
>>は?
>>あ、イベントの!
>>っていうかまたっ!?
「あん?」
茶髪にタヌキ耳の男性キャラ・青い髪に羊耳の女キャラ……そして――
>>一日で二回会うってあり得るのっ!?
――大剣を持った小柄な桃髪ツインテの猫耳少女が、そこにはいた。




