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白紙の研究結果  作者: ゆっくりスー
プロローグ
2/9

プロローグ 2

この部屋をあらかた調べ終わって僕は状況を整理する。


まずここは何かの研究所…だと思うけど、なぜだか職員の人は一人も見当たらない。


次にこの部屋には「所長室」と書いてある扉…そして何も書いていない扉があった。何も書いていない扉の先にはシャッターが下りてしまっていたけれど非常口があった。あそこの鍵を見つければここから出られるんだとおもう。


そしてもう一つまだ探索していない場所。始め僕が目覚めた部屋…あそこにもう一つ黒い扉があった。


「あそこに行ってみよう」


僕はソファから立ち上がり、元の部屋に戻る。






「ここだよね」


扉を見上げると第1実験室と書かれていた。







~第1実験室~


扉を開けるとそこには目を疑う光景があった。


「何だこれ…」


そこにはこれまでと同じような真っ白い部屋とロッカー。それにロッカーに飛び散っている赤黒い血…そしてその血をたどると、机にもたれかかり息絶えている一人の人物がいる。


「………」


その人に近付くと白衣を着ている。そしてその名札には『夜桜 愛斗』と書かれていた。


そのそばには大きな鏡があった。


「傷口は銃で腹部を貫かれているような…そんな感じ。でも左腕の手首に縫い目のようなものがある」


僕はそばの大きな鏡に目を移す。


「これが僕…」


鏡には青い瞳、灰色のような茶色のような…そんな髪色の青年が映っていた。


「っ!?」


鏡を見ていたその時、頭に激痛が走った。頭が割れそうなぐらい強い痛みが僕をおそう。


「ハァ…ハァ…」


「よかった…実験は成功したみたい」


思わず鏡にもたれかかっている時、そんな言葉が聞こえてきた。


「誰…?」


頭を押さえながら鏡を見上げる。すると自分の瞳が片方赤色に代わっていた。

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