長期休暇
雲ひとつ無い快晴、私たちは海にやって来ていた。
何故、今私たちが海にいるのかと言うと、遡ること数時間前。
私は大量の書類に囲まれ項垂れていた。
どうしてこんなことになってるかと言うと、チェリの長期休暇開始に合わせ海辺の街に旅行しようと私はナイルに提案した。
初めこそ迷惑がっていたが、私のしつこさに遂に諦めたナイルは「勝手に行ってこい。」と言うとある条件を提示してきた。
そう、それは私が休暇を取ることで発生するであろう仕事を片付けてから行けと言う条件だった。
確かに、自分の休暇で仕事に穴を開けるのは不本意なので、その条件をのんだ私はさっさと終わらせるべくテキパキと仕事を終わらせ、のんびりしようかとしている所を扉がノックされた。
部屋に入る事を許可すると、大量の書類を抱えたメイド達がぞろぞろと入ってきた。
何事かと目を点にしていると最後にナイルが最も信頼してる侍従が入室して来た。
「ワーリス様、流石でございます。やはりもう終わらせてしまったのですね。こちら、追加分でございます。ご確認を。」
メイド達に私の傍に書類を置くよう指示すると、私に一方的に「では、こちらの分も。」
そう告げると、そのまま私の言葉も聞かず、そのまま出ていってしまった。
私は近くに置かれた書類に目を落とすと、私の仕事の範疇を大きく逸脱した本来ナイルのやるべき書類だった。
古い物ではかなり昔の書類もある為か数枚すくい上げるだけで直ぐに埃が舞い上がった。
が、私は気を引き締め直すと一斉に処理に取り掛かった。
こうして今私はブルネット學園の近くにあるとある街にやって来ていた。
先に到着していたチェリと宿で落ち合い、こうして海にやってきていた。
街で散策してると如何にもお喋りが好きそうなおばさん達の話が耳に入ってきた。
「近くで崩落事故起きたらしいわよ。」
「あらやだ、また?最近多いわね。
所で……」
おばさん達の話はすぐに変わり次の話題へと移っていた。
海を楽しむチェリが私に手を振ってくれている。
私は崩落事故からチェリを守る為、私がどうしてもブルネット学園の近くにある街に行きたいという事にして観光し、チェリの帰宅を遅らせるという計画をたてた。
今のところは、順調に進んだようでこうしてチェリの無事な顔を見ることか出来ている。
そんな事を考えながら私は手を振り返した。




