過ち
今からそれ程遠くない過去の話。人間は過ちを繰り返し、世界を巻き込んだ戦争をしていた。いつになっても終わらない殺し合い、巻き込まれ死んでいく民間人、次々と開発される新兵器たち。あまりにも長く続きすぎた戦争は人々を疲弊させていく。そして、痺れを切らした一つの大国が禁止されているはずの爆弾を使った。これを火蓋に違う国も使い、世界の人口の8割が死に戦争は終わった。それから、残された僅かな人類は結託し、もう二度とこんな過ちを繰り返さないために、世界中の軍の萎縮、保持兵器の制限がなされた。
そして現在、人類は見事に復興を成し遂げた。軍の縮小については年月が経つたびに関係なくなったが、保持・開発できる兵器は制限されたまんまだ。主に輸送以外での航空機、長距離ミサイル、戦車、長距離砲など、一人の人間が携帯できる兵器以外が規制された。
何を思ったのだろうか、兵器が規制されたから人が身に着けるものを強化すればいいと考えるとは。 そんな、経緯で誕生したのが‘機動装甲パワードスーツ‘
鎧のように身に着け、人間の力の何倍もあり、生身の人じゃ装備できないような重火器を片手で撃つことができ、背部、脚部に取り付けられているブースターで高速で移動が可能になった。
どんなに痛い目を見ても、形を変え、また人間は過ちを繰り返す。