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9話 世界樹の中に創設された学園

遂に学園生活編スタート!

こっからはヒロインの登場ごとに章が変わっていきます!

「川?」


 俺は学園長ジェイスに学園長室に案内されている。

 そして今は大きな橋の上だ。

 この先が校門らしい。


「この学園は警備面で海から海水を引いており、大きな堀がある。幅は最大で二百メートル、距離は…とにかく長い」


 随分と大ざっぱな説明だな。 

 しかし、警備面といっても川を囲う壁だけだぞ?

 何か鮫みたいな生物でも泳いでいるのか?


「川を覗くな!」


 龍が川を覗こうとした時、ジェイスが大声を上げて止める。


「俺、何かしましたか!?」


「守護者に食われるぞ」


「守護者?」


「見ておけ」


 ジェイスはどっからか肉の塊を持ってきて川に投げ込む。

 すると数秒足らずで川が泡立ち渦が巻いてそこから列車のように大きな大蛇が顔を出して肉を飲み込んだ。


「何のこの生物!?」


「ユルグレイト学園、守護者、ヨルダガンド、侵入者に見境なく食らいつき骨すら残さず食う。こう見えてもドラゴンだ。川にはヨルダガンドが十匹ほど生息している」


 こんなドラゴンが十匹も川の中に居るのかよ…。

 恐ろしい学園だな。


「安心しろ。ここの関係者なら決して襲わない。ほら、頭だって撫でれる」


 頭、撫でれるって鮫を撫でるようなものだろ!

 危なすぎて触りたくないわ!

 でも、触り心地とかで少し興味がある。


「そろそろ、行くぞ」


 その後、橋を渡りきり学園内に入った。

 学園内は緑豊かでとても広く緑に溶け込むかのように街がある。

 特徴的なのは中央にある二本の大木、それぞれ七百メートル以上はありそうだ。

 東京の建造物より高いな。

 学園内に街?


「ここにあるのは各国から集まった名高い店で学生のほとんどはここで買い物をする。たまに学園外に出ることがあるがほとんど学園内で過ごしている」


 ああ、そういう事、学園っていうより一種の国家みたいになってるなぁ…。

 まさしくザ・ファンタジーだわ。


「あの大木は?」


「世界樹ユルグレイト、この王国の名前はあれからきている。もちろん、王族の苗字もユルグレイトだ。何千年も昔から生えており、この学園のシンボルで学舎だ」


「あれの研究をしているんですか…スゴいですね」


「ハッハッハ!」


 いきなり笑ってどうしたんだ?

 何かおかしなこと言ったかな?


「どうかしました?」


「龍君、あれが何に見える?」


「単なる大木…まさか…」


「そのまさかだ。あれがユルグレイト学園だ。君の世界ではありえない光景だろ?」


 嘘だろ!?あの大木の中に学園があるのか!?

 ありえないとかの問題じゃないだろ!

 どちらかと言えば思考の前提にない光景だ!


「そして敷地内の全ての場所に世界樹ユルグレイトが根を張っているんだよ。この下にもね」


 もはや木の化け物だろ。

 光合成の酸素排出量、半端ないだろな。


「私の手を握りたまえ」


「え?」


「早くしろ」


 何でオッサンの手を握らなければならないんだよ。

 しかも空の上で…へ?

 もう一回、良く周りを見てから考えろ…。

 はいはい、なるほどなるほど地上からかなり離れた所に居ますな俺…。


「どうなってんのこれぇぇぇ!」


「魔法飛行(フライ)だ。体を浮かして飛ぶことができる。このまま学園長室に行くぞ」


「下ろせ~!」


 落ちたら死ぬんだけど!

 もうヤダ、ここに来てからこんな事や光景ばっか。


「到着」


 助かった~。

 本当に大木の中に学園がある。

 いったいどんな構造してんだよ。


 龍が着いた所は学園長室のバルコニー。

 なお、六百メートル辺りにあります。


「どうやって大木の中に学園を作ったんですか?まさか魔法とかで掘ったとか…」


「契約だ。ユルグレイトと主従の契約を結んで学園を内部に創設した。一夜にして内部構造をユルグレイトが変えてしまうので学園長室の場所が変わったり教室が移動したりするのが難点だけどな。でも、慣れると楽しいぞ」


 ユルグレイト学園の別名は生きる学園(いきるがくえん)、内部構造が一夜にして変わるため教室が昨日とは別の場所にあったりする。

 例えば昨日、学園長室は三百メートル辺りにあった。

 ちなみに場所が変わるだけで形が変わるわけではないので置き勉しても大丈夫なのだ!

 つまり、物は内部構造の変化に巻き込まれない。

 そして扉の向こうが天国だという状況がたまにある。

 なので学園に入ったらまずは飛行(フライ)、または浮くだけの浮遊(ふゆう)を覚えさせられる。


「で、何かするのでしょうか?」


「ああ、渡す物がある。制服にカバン、学生手帳に教科書それからこれだ」


「何ですかこの鉄の板は」


 何かこういうのあっちの世界で見たことあるぞ。

 というか使ってたな。


「学園関係者専用通信機。見覚えある形だろ?君も使っていた筈だ。要するに板状の携帯だよ」


「携帯あるんですか!?」


「電波も魔力で飛んでるぞ」


 俺の世界より発展してんな!

 携帯があるということは…やっぱし!


「無論、インターネットも完備、学園情報をそれで教えギルドから学園に回された依頼を受ける事もできる」


「すげぇ!」   


 これは便利だ!

 現代人だから慣れるかどうか不安だった。

 けどこれで少し安心した。


「電話もできるんだ。…ジェイス学園長が登録されてる。…シアン?フィアナ?」


 何か女性が登録されてる。

 ジェイス学園長の親戚か?


「私の娘だ。娘といっても養子だがな。シアンが姉でフィアナが妹、ちなみにシアンと龍君は面識があるぞ」


「もしかしてあの青髪の?」


「そうだ。風紀委員長をしている」


 出たな風紀委員あるようでない役職。

 まあ、うちの学校にはあったが。


「学園長、失礼します」


「噂をすれば。入れ!」


 扉が開いてあっちの世界で出会った青髪の少女が入ってきた。

 腰に剣を携えている。


「龍様、ユルグレイト学園にようこそ。風紀委員長をしておりますシアン・ケイスフォルンと申します。以後お見知り置きを」


「シアン、龍君はそういった堅苦しいことは嫌いだと翔龍(しょうりゅう)様から聞いておる。それに翔龍様がタメ口で結構だと」


 翔龍というのは親父の名前だ。

 ちなみに龍は翔龍の龍を取って名付けられた。


「…そうですか」


「シアンは誰にでも敬語を使うんだ。それとシアン!学園長ではなくパパと呼びなさい!」


「嫌です学園長、それよりあの話を」


「まあいい…。龍君、実は超重大な話があるんだ」


 いきなり学園長室は重たい空気に包まれた。

 何か嫌な予感しかしないんだが…。

 

今回の章はフィアナを中心にフィアナとシアンがメインの章です!

フィアナは次回、登場!

ちなみにフィアナは超やんちゃです。

それではまた次の話で!

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