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81話 死ぬ気より生きる気で

再び1対1の戦闘に戻ります!

 二人を送り出した龍はたった一人でアイザックと戦っている。

 アイザックは個力により打撃と龍の魔法しか効かないため龍は素手で戦っている。

 エイジの出した戦鎚は少しの間は活躍したが時間が経つにつれ全ての動きを見破られたからもう使い物にならない。

 そして今は圧倒的にアイザックの方が優勢だ。

 龍は素手つまり、近接戦闘しかできないがアイザックは遠距離から攻撃できる。

 魔法、銃など様々な飛び道具で。

 次第に龍は意識を失っていきほとんどゼロにサポートしてもらっている。

 アイザックの連続攻撃により魔眼の力で今は回復できないからだ。

 龍は体育館前に吹き飛ばされた。


「龍っち!?」


「悪いな少しキツくなってきた。そっちはどうだ?」


「ちょっとヤバいかも」


「…アリス、頼みがある」


 龍はアリスに近づいて頼み事を伝える。


「わかった。行ってくる」


 一言で伝えれて良かった。

 正直言って今は一言も喋りたくない。

 なるべく体力を残しておきたいから。

 

「皆!!あともう少しだけ粘ってほしい!」


 満身創痍の風紀委員会は気合いを入れて返事をした。

 まだやれる自分はまだやれると言い聞かせて。


「随分と慕われているね!」


「そりゃあどうも」


『小僧!いったん校舎の中に避難しろ!』


 了解!そこで体力を回復させるんだな!


 龍は魔法で牽制しつつ校舎方面に突っ走る。

 一方、アイザックは飛行(フライ)を使って上空から龍を追い詰める。

 降り注ぐ魔法を間一髪、転がるように交わして校舎内に避難した。

 だがアイザックは龍を視認できる窓を探し、そこから魔法を放つ。


「休憩できないじゃないか!」


『後の事は知らん。とりあえず周りの水蒸気を氷の壁にしてみろ』


 龍は世界樹ユルグレイトが蒸散した水蒸気を創造(クリエイト)で凍らせて壁を創る。

 それを確認すると瞬時にゼロは治癒を開始した。


『これからどう反撃に出る?』


 龍は携帯を取り出して今日のユルグレイト学園の校舎マップを見る。

 そして最上階の地図を見ると携帯の電源を切り少し考えた後にゼロに作戦の内容を伝える。


「俺も窓に魔法を放ちながれ上に向かう。少しは牽制できるし時間稼ぎもできる。そして最上階で魔族化だ」


『今日はその日か。武器はどうする?また戦鎚を使うか?』


「いや、剣でいく。別に斬ることだけが剣での戦い方じゃないからな。…行くぜ相棒!」


『おう!』


 氷の盾が破壊されたのと同時に龍は近くの階段目掛けて走り出す。

 絶え間いなく着弾する魔法に目向きもせずに歯を食いしばり、また一歩踏み込む。

 これが今の龍にできる最大限の努力だ。


「そうやっていつまでも逃げ惑っていたら勝てると思ってるのか!!」


「勝てるとは思ってねぇよ!」


 上った瞬間に反転させて左の角を曲がる!


 ユルグレイト学園の校舎は一日で構造が変化するので龍は携帯の地図を確認しながら走る。

 そして高速かつ慎重に窓枠を銃口に見立てて魔法を撃つ。

 撃っているのは今の龍が使える唯一の攻撃魔法、闇の球(ダークボール)だ。

 だが牽制するにはこれの低級魔法だけで事足りる。


「なあゼロ、俺の世界には『何事も死ぬ気でやる』という言葉がある。でも、俺は生きる気でやる!だって死んだら意味ねぇからな!」


『面白い!フィアナとの約束もあるからな!』


 お、初めてゼロがフィアナのことを普通に名前言った。


「…あの日の続きだ!覚悟しろアイザック!」

次回!龍が公の前で初めて魔族化!

そして空中戦に突入!

龍はもちろん、翼があるので飛べます!

それではまた次の話で!

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