表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
78/276

78話 狂声を上げ全てを憎め

アイザックVSユルグレイト学園!

龍とエレノアは再戦です!

「さっさと出てこいよおぉぉぉぉぉぉ!!」


 アイザックは体育館、上空から連続で魔法を屋根に落とす。

 その衝撃により体育館が大きく揺れる。

 龍を外に出すための脅しのようなものだ。


「あのバカ、お構いなしかよ」


 予想してたが俺に復讐することが目的か。

 逆ギレでこんな規模にするとか傍迷惑な奴だ。

 単身で殴り込めっつうの。


「龍君、絶対に出てはいけませんよ!」


「…すみません。相手してきます。体育館が保つかどうかわからないですし」


 それにいつかは体育館に避難している連中に追い出されるしな。

 さっきから背中に鋭い視線が刺さってるんだよ。

 『さっさと出ていけ疫病神』的なことを言いたそうな視線が。


「言うと思っていました」


「…体育館のことならシエラに任せて。拒絶(リジェクション)


「頼めるか」


「うん。頑張ってみる」


 体育館の安全は確保できたし懲らしめに行くとしますか!


 龍は避難する際に持ってきた刀と拳銃を持って外に出た。


「あれ?魔法が当たらなくなった。何かの個力だな」


「…暫く見ねぇうち色々と変わったなアイザック」


 二度と会いたくなかったけどな! 


「…いた…いたいたいたいたいたいたあぁぁぁぁぁ!!」


 後、更に情緒不安定になったな。

 大丈夫か?良い医者紹介するぜ。

 まあ、居場所がわかんねぇのが難点なんだが。


「初っ端から魔法で攻撃するなよ。創造(クリエイト)発動!!」


 飛んできた火の球(ファイヤーボール)を水の壁で防いだ。

 鳥みたいに飛んでるしどうしようかな?

 …落としてくれそうだな。


「アイザック!!」 


 アリスの空間歩行者(スペースウォーカー)を利用してエレノアが流星双剣ジェネミで背後から攻撃した。

 だがアイザックに傷をつけることはできなかった。


「斬れねぇのはテメェも知ってんだろ!!糞ハーフエルフ!」


「何で当たらないの!?エレノア!ちゃんと斬った!?」


 何でフィアナも出てくるんだよ。

 ティルミッド先生、ちゃんと抑えてくれよぉ。


「うるさいわね!ちゃんと斬ったわよ!」

 

 本当にあいつの個力は無敵なのか!?

 だが、常に無敵であり続けるのは不可能だ!

 必ず何か絡繰りがある筈…。

 …そういえば何で俺はアイザックを倒せたんだ。

 ゼロの能力と魔族の力があったとはいえ無敵の筈のアイザックを…。

 こいつの個力ってもしかしてそういう仕掛けなのか!?

 いや、そんなことがあり得るのか?

 …おっと何でもありな世界にいるんだった。


「フィアナ!アリス!あいつに魔法を撃ってくれ!」


「わかった!」

「了解!」


氷の球(アイスボール)!」

雷の球(サンダーボール)!」


 フィアナとアイスは龍に言われた通り魔法を撃つがアイザックの個力により無効化された。

 だがそれを見ていた龍は不適な笑みを浮かべる。

 まるで最後のピースを見つけたかのように。

 どうやらアイザックの個力の正体が解明できたようだ。


「だから無駄だって言ってるだろ!!俺の個力、常識外れ(じょうしきはずれ)の前ではな!」


「そうか。なら俺の魔法も止めてみろよ。闇の球(ダークボール)


 俺の予想ではこの魔法を無効化することはできない。

 何故なら、


「消え失せろ!…消えない!?」


 アイザックは闇の球(ダークボール)に直撃した。


 俺の方がこの世界で一番、非常識者だから。

 どうだアイザック、魔法がない世界から来た俺の魔法は。

 お前の個力は全ての攻撃を無効化するのではない!

 ありとあらゆる常識を別の常識に変えることだ!

 要するに『魔法が当たる』という常識を『魔法は絶対に当たらない」という常識に変えていたんだ。

 物理の場合は『摩擦がある』という常識を『摩擦がない』という常識に変えたということ。

 更にシエラの拒絶(リジェクション)が破れない理由がこれだ。

 シエラの拒絶(リジェクション)は人の存在すら消すことが可能、そんな力を越えれるわけねぇだろ。

 できたらとっくの昔にお前が解決しているだろうな!

 大方、拒絶(リジェクション)常識外れ(じょうしきはずれ)の上位互換なんだろ!

 そして俺の魔法が当たった理由は超簡単、俺が魔法が常識ではない世界からやってきたからだ。

 要するに『魔法』という概念そのものが俺にはないんだよ!


「ビンゴ」


 後、摩擦がないだけで衝撃として伝わるため打撃は効く筈だ。

 ということは誰でもわかるようにうちの学園自慢の粉砕マシーンの出番だ。  


「フィアナ、全力で殴れ」


「言われなくてもやるよ!」


 ならいい。

常識外れ《じょうしきはずれ》の能力は相手の概念を任意的に変換することです。

こういった個力とかの説明は何らかの形でやりたいと思います!

それではまた次の話で!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ