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77話 開戦

開戦!そんだけです(´-ω-`)

それと貪狼騎士団以外の犯罪シンジケートの名前が出てきます。

「こんな大変な時にお時間を作っていただきありがとうございました」


「まあ、吾輩のストレス解消にもなるからな」


 今、ストレス解消って言った!?

 今日だけ俺はサンドバック!?

 …今日もの間違いか。


 俺はいつも通り、ガイ先生に稽古をつけてもらった。

 今日は流石に断られるかと思っていたがガイ先生、自ら避難所である体育館にやってきて稽古に誘ってくれた。

 

「どうした?」


「俺って無力ですね」


 俺はルシフェル大帝国に援軍を頼むことしかできなかった。

 前線で戦うこともできない。

 次期皇帝なのに俺は何もできていない。


「今はお前が出る幕ではない。それにバレたらどうする?」


「そうですね」


 龍とガイが避難所に戻ろうとした時、王都に大音量の警報音が響き渡る。

 この警報音は魔物の大群の襲来や王都壊滅を目論む集団の到着等といった王都の危機的状況の際に鳴らされる。

 要するにシュトルツ騎士王国軍が到達したのだ。


「お出ましだ」


「そうですね」


「急いで避難所に戻るぞ!吾輩も配置された場所に戻る!」


「はい!気をつけて!」


 親父が言うには俺は百十六歳らしい。

 つまり、戦争経験者だ。

 だけど俺にはその記憶がない。

 実質、初体験になる。

 何日、何週間、何ヶ月続くだろうかわからない。

 でも、一日でも早く終わってほしい。


 一方、ユルグレイト王国正門前、位置的には北西側では、


「何て数だ!何十万もいるぞ!」


「落ち着け!言われたとおり魔法等で捕縛!傷つけることは許さん!」


「はっ!!」


 シュトルツ騎士王国軍の中央では貪狼騎士団の格好をしたアイザックが宙に浮かんでいた。


「へーっ、この数を傷つけずに捕縛するんだ。無理だと思うけどなぁ」


「アイザック様、いつでも行けます」


「じゃあ、始めようか!!ユルグレイト王国の皆さん!ただいま帰りましたよ~!そしてさようなら!おとなしく踏み潰されてね!…そんでノボル・アケノオォォォォォォォ!!お前だけは俺が殺す!」

 

 その狂ったような私怨の声は避難所の体育館まで響いてきた。

 どうやら拡声器のような物を使ってるらしい。


「うっさ。あいつ明日になったら確実に声を枯らしているな。…大丈夫か?エレノア」


「うん、何とか」


「今更だけどさ他の犯罪シンジケートは来ないのか?ほら、ディルフェアン連合とか」


「来ないと思う。おそらく貪狼騎士団の独断だと思うから」


 じゃあ、大丈夫そうだな。

 そうだ今の機会に訊いておこう。


「ディルフェアン連合以外に犯罪シンジケートってあるのか?」


「あるよ。例えば独断で動いたのなら幹部ですら制裁を下す自称義賊集団、天魔の暁。世界を元の状態に戻すためと言って世界を滅ぼそうとする頭のおかしい集団、円環の大蛇(ウロボロス)。裏で暗躍し国王を操り国を滅ぼした経歴がある変なメイクをした集団、狂気の人形劇団(パペットプレイヤー)。他にも色々あるわ」


 …とりあえず特徴的な人物の集まりになっているんだな。

 何で目的が全く違う犯罪シンジケートが集まるんだろうな?

 …あ、学園長から着信が来てる。


「はい、龍です」


『アイザックがそっちに飛行(フライ)で向かっている!』


「マジっすか」


 何度も忘れてるがここって異世界だった…。

 少し気が早すぎやしないか?

 やっぱり戦うしかないのかなぁ。

次回!アイザックがユルグレイト学園に襲来!

果たして龍はアイザックと再戦するのか!?

それではまた次の話で!

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