65話 魔王の孫VS槍角竜
ホーンランスドラゴンを漢字にすると槍角竜になります。
おいおい、槍と角、反対じゃないか?
気にしないでください(-ω-;)
ランスホーンにすると違和感が強かったからです。
体を貫かれた俺は至って冷静だった。
痛覚は一応、まだ正常なので痛みはある。
とっさに急所に当たらないようしたが流石に無理があったな。
『小僧、反撃するぞ。今回は五パーセントだ』
「龍様!…ヤバい!ヤバい!ヤバい!次期皇帝を死なせてしまった!ジェイス様は何で笑っているんですか!?」
「安心しなさい。ヘイス殿、龍君はそう簡単にくたばらないぞ」
ああ、心が折れない限り俺は何度だって立ち上がる!
今回もサポートの方は頼んだぞ魔眼!
さあ、反撃開始と行こうじゃないか!
「うおおぉぉぉぉぉぉ!!」
龍は気合いを入れるため叫びながらホーンランスドラゴンの角を無理やり引っこ抜き眼帯を外す。
そして角が引き抜かれたのと同時に傷口を塞いで魔族化した。
アルファス洞窟に入った時の魔族の姿ではゼロパーセントの力しか出せない。
つまり、力は出ないが常時、魔族の姿になれる。
「生きてる!?」
「龍君は左目の魔眼のおかげで不死身なんです」
「お騒がせしました。こっからは全力でいきます!」
対象の鱗は衝撃を内側に伝えないほど堅い。
今までのやり方だったらいつかは勝てる。
だけどこっちは時間がないんだよ!
確実にダメージは入ってる筈だ。
…ちょっと前からやりたかったあの方法を試すか。
人を相手にした加減がわからないからな!
ホーンランスドラゴンは再び龍に突進する。
それを龍は避けて右太股に蹴りを入れてふらつかせる。
そして手に雷を創り出してねじ込むように殴る。
また、直撃と同時に雷鳴が轟く。
「何なのこの音!」
気絶していたウルミナは雷の音で目を覚ました。
「龍様が創った雷だ」
やっぱり効いている!
ならば連続で喰らったらどうなるだろうな!
龍は痺れて動けないホーンランスドラゴンに連続で雷を浴びせる。
そして創った雷は龍自身には影響がでていない。
これは共通だが『個力使いは自分の個力によって発生した影響を受けない』という性質がある。
いい例としてこの世には全身に炎を纏って戦う個力使いが存在するほどだ。
その性質からも龍の創造は強力な個力だと理解できるだろう。
「これで終わりだ!」
最後に龍は電気の塊を創りホーンランスドラゴンにぶつけた。
例え強固な鱗を持っていようと生体を通過する雷には無意味である。
それを連続で浴びせたのだから魔力耐性を持つ竜種すらも倒れてしまう。
まあ、雷属性無効を持つ敵にはこちらの方が無意味になってしまうがな。
「倒したのか?」
「…倒しましたね。もう動かないし」
「…良かった~」
「さすが龍君だ!」
何もしてないのに威張らないでください!
『小僧、もう解くぞ』
ああ、ありがとう助かった。
「ホーンランスドラゴンは私達で運んで後日、何かしらかの物にしてお届けしますね」
何かしらの物ねぇ。
じゃあ、定番の物にしておくか。
「剣か防具のどちらかにしてください」
「はい。そう伝えておきます」
「てか、こんな大きな竜、どうやって運ぶんだ?」
何でも収納できる空間とかがあるのかな?
そういうのファンタジー世界ならあるよな?
「何でも収納できる魔導具がありますが流石にこんな事が起こるなど想定外ですので馬車に乗せていきます」
何かすみませんお疲れ様です…。
そうだ肝心のクリスタルローズは…。
「あったこれだ」
戦いの場になった広間の片隅にそれは咲いていた。
周りの水晶よりも美しく輝いている。
それをジェイスは持ってきた鉢に周りの土ごと入れた。
「龍様はクリスタルローズの花言葉を知ってますか?」
「この世界にも花言葉なんてものがあるのか?」
「ええ、ありますよ。花言葉は透き通った美しき心とあとは確か…」
「繊細な心じゃなかったか?」
「そうそうそれ」
繊細な心ってことはちょっとした拍子に散ってしまう可能性があるのかな?
だったら散らさないように慎重に運ばないと。
シエラも待っていることだし早くシエラの屋敷に寄って帰るとしますか。
その後、龍は王の護剣の二人と別れてジェイスと共にシエラが住んでいた屋敷に向かった。
次回、シエラが住んでいた屋敷に行きます!
そこで龍は驚愕の事実を知ることとなる!
ホーンランスドラゴンは後に龍の装備品となって帰ってきます!
それではまた次の話で!




