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48話 ユルグレイト学園攻防戦

リュカは遂にユルグレイト学園、校門前に!(橋の手前)

今回はリュカVSユルグレイト学園です!

 スラム街からユルグレイト王国に侵入してきた男は学園の校門前の橋まで無傷で到着した。

 リュカ・オルディアという普通の青年だ。

 至って目立つような変わった外見はしていない。

 でも、騎士団から報告された通り、貪狼騎士団のエンブレムを右胸に付けている。

 俺はてっきりディルフェアン連合が攻めてくると思っていたが。

 また狼とかしつこいぞお前ら!

 貪ハイエナ騎士団に改名しろ!


「そこの者止まれ!」


「龍は隠れていて」


「はい」


 とまあ情報漏洩とかで俺が学園に所属している事が知れ渡っているのなら俺が標的なのかもしれない。

 一応は相手に見られないようにしなければ。


「ここがユルグレイト学園か…なるほど面白いな」


「聞く耳を持たぬかなら」


「準備はできています!」 


「よし!総員、撃てええぇぇぇぇぇ!!」


 ユルグレイト学園駐屯騎士団団長が命令をして駐屯騎士団全員が魔法を放った。

 しかし、リュカは平然と全て避けきった。

 当然、何発かは当たると確信していた騎士団は動揺する。


「全て避けただと!?」


「甘い甘い!魔法ってのはこうやって撃つんだよ!」


 リュカは両手を前に出して炎属性の魔法陣が出現させる。


炎の竜巻(ファイヤートルネード)!!」


 そして魔法陣から炎の竜巻が出て駐屯騎士団に命中、僅かながら陣形を崩した。

 それを狙っていたのかリュカは二本の剣に炎を纏わせて駐屯騎士団を斬る。


「駐屯騎士団が!」


「シアン先輩、お説教は後でたんまりと聞きます!」


 人が目の前で傷つけられてるのに黙って見てられるかよ!


 俺は風を創ってリュカの懐まで飛んで炎で攻撃する。


「テメェの炎、魔法じゃないな?」


「そうだよ!」


 そして刀で凪払う。

 炎も刀での攻撃も全て避けられている。


「とりあえずテメェから殺すよ!」


 俺を殺す?

 個力使いを殺したらその個力は別の人に受け継がれるのでは?

 ということはこいつの標的は俺じゃない!


「個力、守護者(ガーディアン)発動!龍を守れ!」


 リュカの攻撃はシアンが個力で出した盾により防がれた。

 他の学生、まだ意識のある駐屯騎士団が遠距離から追撃する。


「学生!戻ってこい!」


「了解!置き土産だ!」


 俺は撤退する前に個力で手榴弾を三個創ってリュカの足元に転がす。


「おもしれぇ!爆発するのか!」


 爆発も避けるのかなるほどね。

 魔法や攻撃を全て避けることができたのはそういうことか。

 そして今の言動であいつが個力使いだとわかった。


「龍、無茶しすぎ!」


「すみません!でも、わかったことがあります。標的は俺じゃありません。あいつ、俺のことを殺そうとしました」


「殺そうとした!?じゃあ、標的は他の何か」


「避難誘導終わったよ」


 避難誘導を終えたアリスがいきなり背後に現れた。

 早く慣れないと寿命が縮むな。


「お疲れ様」


「もっと誉めて!」


「へいへい。…あいつの動きが止まった?」


 何だ?いきなり電源が落ちたかのように止まりやがって。


「…みぃ~つけた!」


 リュカは地面を蹴って風紀委員の頭上を跳んでいきアリスの背後に立ちアリスの左腕を掴んだ。


「アリス!」 


「デタラメだな!こんなこともできるのか!…神器、渇望と消滅の神球はよ!」


 標的はアリスの神器か!

 消去法でそうなるよな!


 アリスは個力で脱出してリュカの背後に回り剣を振るうが交わされた。

 そしてリュカはアリスを斬る。


「ううぅ!」


「その神器、俺に寄越せえぇぇぇ!!」


 リュカはまるで飢えた狼のようにアリスを睨みつける。

 斬りつけられたアリスは身の危険を感じて個力で瞬間移動しこの場から逃げた。


「追いかけっこか!いいね!苦労して手に入れないと価値が下がるからな!」

 

 風紀委員、駐屯騎士団はリュカを捕らえようと動くがリュカは無視してアリスを追う。


「マズい!今すぐアリスを追わないと!」


「待って!アリスは絶対に捕まらない!今なら立て直せるわ!」


「いえ!捕まる可能性があります!」

 

 ヤバいんだよ。

 あいつの個力を頭の中で考えたらこれしか答えが出てこなかった。

 全ての攻撃をわかりきった上で完璧に避ける、そんなのあれしかない!


「何か気づいたの?」


 龍は気づいたことをシアンに話す。

 

「普通の魔法にはないけど、あるはそういう個力」


「なので今すぐアリスを追います!」


「任せていい?」


「はい!任されたからには必ずアリスを護ります!」


 龍はアリスを追うためまだ爆煙が立ち込める街を走っていった。

次回は龍は最後に出てきます。

次回の主人公は一時的にアリスになります!

それではまた次の話で!

そういえば学園長はどこにいるんだって?

…フィアナを止めています(-ω-;)

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