37話 久々の修羅場展開
第四章の開幕です!
第四章のメインヒロインはこの話の最後に登場します!
タイトル通り久しぶりの修羅場展開です!
日にち計算ミスってましたσ(^◇^;)
七月十九日、やっとまともに授業を受けられると思っていた。
だか授業は受けられるのだろうか?
おそらく俺は牢獄にぶち込まれるだろうな。
…そんで退学か?
ハハハ、勘弁してくれ~。
まあ、久しぶりのとんでもない修羅場展開ですよ。
この寮には部屋がない女の子が俺の隣で寝ています。
何やってんですか姫様!
相部屋の粉砕マシーンが目を覚ます前に起きてください!
そうなぜかエレノアが俺の隣で寝てるのである。
「龍、もう起きて…死ぬ覚悟はできた?」
先に粉砕マシーンが起きやがった!
そんな挨拶、初めて聞いたぞ!
「ない!今回の件に俺は一切、関与していない」
「問答無用!」
「創造!」
粉砕マシーンの動きを何とか鎖で封じました。
あかん、もう千切れそうだ。
「おい、エレノア起きろ」
「おはよう」
「何やってんだ?」
「何って龍の隣で寝てるだけ変?」
変というよりか異常だろ。
普通、女の子がそんなことやるか?
頼むからアレックス王に伝わるまでに退いてくれ…。
「変っておかしいでしょ!」
「でも、フィアナは龍と一緒の部屋で寝てるよね?」
そこには突っ込まないでくれ。
色々な状況が絡み合ってこうなってんだよ!
というかエレノアも知ってるよな!?
「そうだけど…」
「じゃあ、変じゃない」
さすが姫様、暴力娘より語彙力がある。
でも、今の場合はエレノアが完全におかしい!
「あたしは龍と同じ部屋だからいいの!」
「それなら龍は私の部屋に入れる!」
何かヒートアップしてきたので俺は退散します。
俺が部屋から出た後、エレノアは自分の部屋に戻って着替えをして女子寮の食堂で食事をとった。
普段は自分の寮で食事をとるがフィアナとの言い合いの最中だからだ。
ちなみに俺は隅っこで見つからないようにこっそりと食事をした。
そして言い合いは教室でも行われた。
しかも今日の教室は最上階近くにあったため途中までうるさかった。
それと何故か俺の創造で上昇する土はエレベーター代わりに利用されている。
「龍君、龍君」
フィアナでもエレノアでもない他のクラスメートから話しかけられた。
「何でしょうか?」
「エレノアちゃんと初夜を過ごしたってホント?」
「はあぁぁぁ!?誰からの情報だそれ!全くのデタラメだ!」
どっから流れてきたその噂!
てか、何であいつと過ごさないといけないんだ!
その噂を流した奴は誰だ!
ぶん殴ってやる!
「そうなの?」
「龍君、ちょっといい?」
今度は何だよ!
「フィアナちゃんにプロポーズしたってホント?」
「だからどっから流れてきた噂だ!あらかじめ言っておく!その噂は全部、デタラメだ!」
「何処からって言うとあの二人の言い合いから」
いったいどんな話に発展してんだよ!
マジで何を言い合ってんだあの二人は!
逆に話の内容が気になるわ!
「龍は何度も私のこと心配してくれたのよ!」
「あたしは龍といっつもご飯を食べてるわ!」
「龍の普段着を一緒に決めたのは私!」
「でも、着る服を選んであげてるのはあたし!」
さて何の話に変わってるのやら。
てか、色々と盛りすぎだ。
服についてはフィアナが横から口出ししてるだけだ。
でも、そろそろ、
「止めんかい!」
龍は個力で天井から木で創った拳を伸ばして二人に拳骨を落とした。
「「痛った~」」
「あのさ何で俺がエレノアと初夜を過ごしたとかフィアナにプロポーズしたっていう話に発展してるんですかねぇ?」
「「すみませんでした」」
「授業、始まるぞ」
授業のチャイムが鳴ろうとしていた頃、廊下の角からこっそりと一年B組を覗く少女がいた。
「へ~、なるほどあれが噂の龍君ねぇ。ボク楽しみだよ」
「あ、君は!」
「やっべ先生だ!」
「待ちなさい!」
少女は行き止まりの廊下を駆け抜けるが先生がそこにたどり着いた頃には何故か少女その場に居なかった。
「くっそ!また空間歩行者の力か!」
メインヒロインの一人称は『ボク』です!
かなり大きな事情を抱えている設定です!
それではまた次の話で!




