250話 追跡開始
はじめに
3ヶ月ほど更新がない期間が続いてしまいました。例の如く特に何かあったという訳もなく、ただただ更新を止めただけです。ちょっと今後の話の展開整理やアイデア説明をしてました。言ってしまえば休憩という名のサボりです。今後も何かと更新が途絶える日があると思いますがよろしくお願いいたします。以上で前書きに移りたいと思います。
今回からは後書きなしでいきたいと思います。
途中で変更するかもしれませんが。
まあ、重要な語句説明や物語の方針やただの気まぐれとかがあればあります。
今回は特になしということでまた次回に。
「追跡装置…。レンからは壮烈な空中戦と聞いた。その状況下で敵に悟られずに付けれたものだな」
「今から私が代理で命令を下す。第一騎士団及び第四騎士団、第六騎士団は飛空艇にて天魔の暁を追跡せよ!陛下の御活躍に報いるために何としても成果を上げろ!この機を逃すな!」
「了解!」
「…その前に一ついいか?三同盟と戦闘することになればどうする?」
挙手したのはアレキサンダーであった。
この追跡に対して彼の脳内には懸念事項が存在している。
それはディルフェアン連合も同様に飛空艇で逃走を図ったことだ。
つまり、天魔の暁とディルフェアン連合が同じ空域を飛行している可能性がある。
いや、最悪の場合は貪狼騎士団、ディルフェアン連合、天魔の暁の三同盟のリーダー格と同時に戦闘を行うかもしれない。
そうなればこちらの陣営も甚大な被害を受けてしまう。
そのための判断をクラウスに聞いたのだ。
「当然、気づかれずに即時撤退しろ。今回の作戦の標的はあくまでも天魔の暁だ」
「わかりました。んじゃ行くぞフレイヤ」
「…人員は最低限にします」
「…ああ」
それ以降、報告会議は滞りなく進められた。
具体的には追跡に向かった騎士団を除く、今回の襲来事件を対処した団長の戦闘報告、副団長が纏めた各エリアの被害報告がなされた。
まあ、最近ではどの都市も復興事業の負担を減らすために簡単に民家が壊れないように魔法が張られている。
エネルギー源となる魔石さえ交換すれば永久的に稼働する。
しかし、災害級の攻撃が当たれば崩壊するので過信はできない。
今回の民家の被害報告は大体がその災害級の攻撃である。
後は熾烈な戦闘による路面の崩壊だろうか。
その被害報告以外にも各国の要人と避難民の状態に備蓄の確認等を龍が起きるまで済ませていた。
そんな重傷を負った龍は翌日に麻酔から目を覚ました。
これは純粋な悪意を帯びた現実の訪れでもある。




