217話 作戦会議①
作戦会議!
それと新キャラ2名登場!
しばらく新キャララッシュが続くかも?
なお、詳細な説明は戦闘時にやります。
ちなみに第七騎士団と第八騎士団は重要な任務をしているので団長、副団長共に欠席しております。
作戦会議をするために玉座の間に戻った龍達は騎士団団長及び副団長と王の護剣以外を別の部屋に移動させた。
そこで避難途中の家族と会わせるためだ。
ちなみに避難民は門を潜り抜けた先の庭で待機中だ。
そして騎士は避難民の誘導や立ち入り禁止箇所の警備をさせてフローレンスには陣頭指揮を任せている。
同様に国民からの信頼が厚い五王家にもだ。
「…傍迷惑な奴らだな」
おっと愚痴が溢れてしまった。
流石に今回のだけで止めておこう。
「皇帝陛下に申し上げます!」
「遠慮なく言え!」
「は!北門より貪狼騎士団、西門よりディルフェアン連合、東門よりその同盟軍が進行を開始しました!」
「ご苦労!引き続き監視を頼む!」
「畏まりました!」
ちなみに先ほど入ってきたのは第一騎士団に所属している普通の騎士だ。
玉座の間付近を警邏していた十二名を監視員に任命しておいた。
さて、予想通りに進軍してきたな。
「第六騎士団団長ノア・ルークス!第三騎士団団長ジュリア・スカーレット!第九騎士団団長ジャック・スチュワート!団員を率いて奴らを抑えろ!『突破された』では許さんからな!それと担当方角はお前らが決めろ!三人とも信頼してるからな!」
担当方角を決めなかったのは彼らの能力を把握しきれていないためだ。
一応、資料に目を通したがそれ以外にも気づける所はある。
だから交流のある団長同士で決めてもらう。
「了解!」
「ほいほ~い!」
「ええ!?」
ちょっと待て!
返答が個性的でいいが完全に否定した奴が居たぞ!
「スチュワート、皆さんに迷惑がかかるので行きますよ。それに刻一刻と奴らは迫ってきてますし。皇帝陛下、団長は普段からこれですのでお気遣いなく」
「嫌だあぁぁぁ!!きっと血塗れになるんだぁ~。ズタズタと斬られるんだぁ~。団員が目の前で死ぬんだぁ~」
「毎回、言ってますが一度もそんな目に遭ってませんよね!!それにあなたが団長になってから負傷者は出ていません!!いい加減、腹を決めてください!!あなたは第九騎士団の団長ですよ!!」
うわぉ、強引に担いで連れてったよ。
副団長というよりかは近所の姉ちゃんみたいだな。
それよりもジャックには悪いことしたな。
確か前の団長が退団する際に指名したんだっけか?
普通はあの副団長を指名するのに。
「よし!陛下のご命令とあれば張り切って戦っちゃうよ!敵さんをバンバン斬り伏せてやるから!」
「調子に乗って敵陣に突っ込むなよ。あくまでも『抑える』だ」
「うちに限ってそれはないない!」
「私達が貴様の突拍子のない行動に何遍、付き合わせていると思ってんだ。少しは自重しろ」
「考えとく~」
第三騎士団はちょっとしたクラスの腐れ縁みたいな関係だな。
団長と副団長の上下関係の壁が薄い。
だけど副団長及び第三騎士団団員はジュリアの行動に困り果てているようだ。
それでも団長の任を外されないジュリアは信頼されているのだろう。
「お兄ちゃん、頑張ってくるからなレン!応援していてくれ!」
「キモい。さっさと出ていけ。職務怠慢で解雇させるぞ」
こっちは兄が妹に鋭い言葉を投げつけられている。
まあ、確かに今はそんな事をせずに早く前線に行ってほしい。
というか完全に戦意喪失してないか?
「ノア団長?…ダメだ。さっきのでやる気を削がれている。レンさん、申し訳ございません。少しだけで良いので団長を応援してくれませんか?」
「レン、時間の無駄だから言ってやれ」
「了解です…。頑張ってきたら褒めてあげるよお兄ちゃん」
「やる気出たあぁぁ!!」
「団長!?流石に元気になりすぎですよ!」
四人に遅れてノアも全速力で玉座の間から出ていた。
しかし、レンは軽蔑するような視線で見送っていた。
果たしてこの視線を『応援』と呼んでよいのだろうか。
「…念のために訊くけど本当に褒めるの?」
「やりませんよ。主の命令ですし。気持ちは微塵も込めていません」
「やることが鬼だなこの妹は」
…とりあえず時間稼ぎは任せれそうだ。
後は避難してきた国民を何処に逃がすか?
どうやって奴らを撃退するか?
特に前者の作戦を早急に練り上げなければ…。
避難民が城に入りきるとは到底考えられない。
最悪の場合は遠距離からの砲撃で多数の負傷者を出すことになる。
全員が気づいていると思うが避難が完了した瞬間に詰みだ。
さあ、退路を断たれたこの状況でどうやって反撃しようか?
どこまでで切るかは未定ですが次回はおそらく、打開策を思い付いた辺りで終わると思います。
ついでに久々にあいつが登場するかも?
それではまた次の話で!




