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17話 男は我武者羅に誰かを守れ

侵入者と戦います!(`・ω・´)

一話で終わります。

今更だが前書きって前回までのあらすじでも書けばいいのかなぁ(´-ω-`)

 侵入者を捕まえるために闘技場を飛び出したフィアナとそれを追ってきた俺は校門の前で今にも学園から去ろうとしている侵入者を発見した。

 黒いフードを被っていて顔はよく見えないが多分男だろ。

 それにしても全速力で走ったのにフィアナは息が全く荒れてないな。

 これも何かの魔法の効果かな?


「そこのフード被った人!とりあえずこれに殴られろ」


「いや、いきなり何言ってんだ!」


 そう言われてもどう答えようか迷う。

 一発殴らなフィアナは戻らないんだし、運命ということで許してくれ。


「冗談じゃねぇ!ここで捕まったらあの方に!」


 あの方?


 侵入者は両手を前にかざしたすると地面に茶色に光る円が五つ出現した。 

 これは確か…魔法陣だ!


「出でよ!ゴーレム!」


 魔法陣からゴーレムが五体出現した。

 やはりこいつがゴーレムを出していたのか!


「ゴーレムってこんなに早く作れるものなのか?」


「多分、魔導士じゃなくて召喚士だと思う」


「召喚士?」


「魔物を召喚魔術で召喚して戦う職業の事、あの場合はゴーレムの召喚士ね」


 流石、ファンタジー世界だ。

 ゲームで見るような色々な職業があるんだなぁ。


「で、どうする?」


「ぶっ壊す」


 フィアナは平手に拳を当てやる気満々の表情を見せた。

 それは同感、早急に片付けるとしよう。


創造(クリエイト)発動!」

最果ての領域(オーバーワールド)発動!」


「何それ?」


 龍は銃だが銃弾とは言えないほど大きな弾が装填された銃を創った。


「何って連発式のグレネードランチャー」


「あんたんとこの田舎ではそんなもんが出回ってるの?」


「いや、何かの時に聞いて今、思い出して創ってみた」


 近代兵器も作れるとか便利だなこの個力。

 門下生が読んでた本を小さい頃から隣で見ていて良かった。

 あれって何の本だろ?

 マニア向けの本かな?


「来るよ!」


「爆発するから巻き込まれるな!」


「そっちこそミスして殺さないでね!」


 フィアナはゴーレムの表面を殴り粉砕する。

 そして、そこにもう一方の手を入れてコアな握りつぶした。

 一方で龍は引き金を引いてグレネード弾を飛ばしてゴーレムを吹き飛ばす。

 だがコアは破壊されなかったのでコアの頭上に岩を創り落とし壊した。


「何だこいつら!二人とも個力使いかよ!」


 侵入者はフィアナと龍が個力使いだとわかると直ぐに逃げ出した。


「逃げた!」


 まあ、逃げるわな。 


「急いで破壊して追うぞ!」


「あんたその銃であいつの足を吹き飛ばしてよ!」


「死んだらどうするんだよ!」


 龍とフィアナは急いでゴーレムを破壊するがもう遅い。

 侵入者は橋の近くまで逃げていた 今から追っても撒かれてしまう。


 普段から銃とか使ってないし狙い撃ちは不可能だ。

 何なら自転車でも創って追いかけるか?


「刺股を創って!」


「刺股?」


 何でいきなり刺股なんか…。

 そんな近接武器作っても意味ねぇぞ。


「いいから早く創れ!」


「へいへい。で、どうすんだ?」


「そんなの…投げるに…決まってるでしょうかああぁぁぁ!!」


 槍投げの如く刺股を投げた!?

 あれ空気抵抗どうなってんだよ!

 そして見事侵入者の背中に直撃して倒しただと!?


「よし!」


 ぶっ飛んでやがる。


「後は殴って気絶させる」


 完全にやってることが悪党のやることだ。


「ふざけんなよ…」


「何か言った?」


「テメェら個力使いのせいで俺がどんな惨めな思いをしているのか知ってんのか!個力使いなんか個力使いなんか死んでしまえばいいんだああぁぁぁぁぁ!!」


 侵入者の足元に大きな魔法陣が出現した。

 おいおい、完全に逆ギレじゃねぇか!


「マズい!」


 フィアナは魔法陣から逃げようとするが足が絡まり地面に倒れてしまった。

 そして俺はなぜだか足を進ませてフィアナのもとに駆け寄り、フィアナを魔法陣の外に押した。


「…龍!!」


「死ねえぇぇ!!」


 地面から岩が槍になり突き出して龍の腹を貫いた。


「嘘…」


「いい気味だ!テメェらが個力なん目障りなモノを持つからこうなるんだよ!」


「ふざけてんのはテメェの方だ…」


「死んでない!?」


 なんと龍は腹を貫かれたのに生きていた。


「要するに羨ましいんだろ…。この学園にはなぁ…個力が無い奴らも沢山居るが…それでも頑張ってんだよ…。テメェは個力使いを追い抜く努力はしたのかよ…。してねぇよな!人を殺すそんな大馬鹿な事をしでかすんだからな!」


「黙れええぇぇぇ!!」


 侵入者は左右から岩の槍で龍を突き刺す。

 龍の指摘は当たっている。

 この侵入者は楽して個力使いを追い抜く事しか考えない性格だ。


「もう…止めて」


「テメェは自分から逃げてんだよ!そんな奴が俺達にどうこう言う資格なんかねぇ!」


 龍は岩を砕いて脱出した。

 すると龍の腹がだんだん塞がっていった後から貫かれた箇所も完璧に塞がっていく。


「何だ…何なんだテメェは!」


「ただの転校生だ!!テメェみたいな大馬鹿者はお天道様の下より暗い牢屋の中が似合っているぞ!平和的解決なんか必要ねぇ!テメェを倒すのに武器などいらない!この拳で全力でぶっ飛ばす!!」


 龍は全力で侵入者の顔を殴り吹っ飛ばした。

 侵入者はそのまま気絶した。


「悪いな終わらせてしまった。『常識が通用しない大馬鹿者は全力で殴って改心させろ』って親父から散々、言い聞かされていたもんでね。少しばかりカチンときた」


「ちょっと大丈夫なの!?急いで回復魔法をかけないと!」


 侵入者を殴ると龍は仰向けに倒れ込んだ。


「どこか痛むの!?」


「ああ!疲れた~!もう動けねぇ~!」


「ぷっ…ハハハハハハッ!!何それ~!」


 フィアナはその言葉を聞いて安堵したのか大いに笑った。

 龍に殺気しか飛ばしてなかった先ほどまでとは大違いだ。


「おいおい、人が大変な目にあったのに笑うかよ普通…。努力した奴のご褒美かな?」



 

フィアナ編、あと数話で終了します!

次回は決闘の結果発表などをします!

さて中止になった決闘はどうなるのか?

それではまた次の話で!

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