166話 休暇の終了
ということで打ち上げ!((((*゜▽゜*))))
そしてBBQ!!(≧∀≦)
and降臨! m(_ _)m
その後、ディルフェアン連合のルナ達は異世界から派遣された騎士団によって牢獄に護送された。
なお、ルシフェル大帝国の牢獄ではない。
また、何処の牢獄かは教えられていない。
何処の国の牢獄でもなく何処に存在してるのかすらわからない国際的犯罪者を収監するために建設された極秘の牢獄だそうな。
また、戦闘によって荒れた庭の整備が夕方まで続いた。
そして田舎で過ごす最終日なのでバーベキューをすることにした。
「おーい、準備ができたからさっさと庭に下りてこい!」
「行くぞ龍!」
「ああ、少ししたら行く。…なあ、アヴェル」
「はい。先ほどディルフェアン連合を護送した騎士団に持たせました」
「なら良い」
先ほどの騎士団にアヴェルが渡したのはクラウスさん宛の『決意が固まった。帰ったら戴冠式を行ってほしい』という内容の手紙だ
俺の正体は向こうの世界の住民にバレている。
また、貪狼騎士団やディルフェアン連合が本格的に動き出しており、十二月まで戴冠式を先延ばしにする理由が見当たらない。
俺はユルグレイト学園の学生としてではなく、ルシフェル大帝国の皇帝として奴らと戦っていく。
…もう、平凡な日常はいらない。
爺ちゃんに任された以上、俺の代で決着を付ける。
さて、肉をたらふく食うか…って、
「何で誰も手をつけてないんだ?」
「だって主役がいないんじゃねぇ」
「ほれ、龍よ乾杯の音頭を取れ」
ああ、それで待っていたのか。
別に気にせず食べても良いのに。
まあ、仕方がない。
「じゃあ、お疲れ様で乾杯な」
各々、飲み物が入った物を持って、龍の方を見る。
そして『お疲れ様!』と最後の力を振り絞って、元気良く声を響かせる。
中には言うのと同時に慣れ親しんだ者とふざけあう者、言い終えると『やっと終わった~』と腰が抜けるようにその場に座る者も居た。
「うーん!やっぱり、夏と言えばバーベキューよね!」
「そうだな。それより俺の肉が入った皿、知らないか?ウルミナ」
「あんた、さっきそこに置いたでしょ?」
「いや、消えてるんだよ。誰かが間違えて取ったのか?」
何をやっているんだあの二人?
それにしても何か忘れてるような気がするだよなぁ。
戦闘中は気にならなかったが今になると何かモヤモヤして、『これだけは忘れんな!』って思わず自分に突っ込みたくなるような何かがぁ。
「ねえ、あんな人、居た?」
シエラが違和感を感じ取ったのかエレノアに問いかけた。
どうやら知らない誰かが居るらしい。
「いえ、記憶にありませんねぇ。ひょっとして来たばかりの門下生ではないでしょうか?龍、あの方は門下生ですよね?」
「どいつ?」
「あの宴会場から出っ張った廊下に座っている眼帯を付けた人です」
出っ張った廊下って縁側のことだな。
てか眼帯を付けた奴ってうちの門下生に居たか?
…おいおい、マジかよ!!
「何やってんだあいつ!?こいつの存在を忘れてたのか俺!!」
「ああ!!俺の肉!」
「すまぬ。構成したばかりでちと腹が空いていた故、汝の肉を食してしまった許せ」
というかどうやって俺から抜け出したんだ。
いや、精神世界だったから抜け出すことが可能だ。
そして、あいつの能力は何でも創る力、だから自分の体を一から構成することができた!?
とんでもない奴だな。
「いや、『許せ』ってあんたどこの誰ですか!?」
「ヘイス、俺からも謝る。そいつ俺の左目に入ってた神様」
「いえ、龍様は悪くないです!…今なんと?」
「だから神様、俺の個力、世の理に叛逆せし神の魔眼の意思、ゼロだ」
「…うええぇぇぇぇぇ!!マジっすかあぁぁぁぁぁ!!」
そしてありがとう俺の代わりに盛大に驚いてくれて。
道理でさっきから眼帯をせずとも左目が痛くならない筈だ。
「うむ、崇め奉れ。我はありとあらゆる世の理を司る神、ゼロであるぞ!」
あはは、とんでもない戦力増えた~。
さて、まだバーベキューします。
それではまた次の話で!




