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16話 第二の個力

というわけで決闘の邪魔をした侵入者を捕まえにいきます!

まだ侵入者は出てこないですけど(´-ω-`)

侵入者は次回登場!

名前は付けない予定です。

「おい、ちょっと待てよ!」


「ついてくんな!」


 生徒達が教室に誘導されて避難している中、龍とフィアナは侵入者を捕まえるため魔物の発生源に向かっている。

 いや、龍は向かっていないフィアナを引き戻すためについてきているのだ。


「学園長が戻れって言ってたぞ!」


 闘技場からでる際にすれ違った学園長にフィアナを連れ戻してくるように言われたが馬の耳に念仏とはこの事だ。

 俺の話も聞かずにフィアナは突っ走っている。


「うるさい!侵入者をぶん殴るまで戻らない!」


 なんかマジであいつが恋に見えてきた。

 こういうタイプの女子って人の話を聞かないのか?

 否、誰しも人の忠告は聞く筈だ。

 そして無視した結果、痛い目に遭う。


「わかった!じゃあ俺も行く!」 


「何で!!邪魔だから戻れ!」


 フィアナは茂みから飛び出してきた変な目玉の魔物を蹴飛ばした。

 うわっ、思いっきし目玉だ。

 生物の構造的にどうやって生きてんだよ。


「ぶん殴るったら戻るんだろ!だったらそれまで見張ってる!」


「キモすぎ!ストーカー!?」


「誰がお前なんかのストーカーになるか!」


 なんでいきなり背を低くしたんだ?

 …前から炎の塊が飛んできた!?


「アブねぇな!」


 俺は水の壁を出して鎮火させた。

 危うく火達磨になるとこだったぞ!


「やっぱり」


「何が」


「あんた四大元素の土以外のヤツも出せるでしょ」


 龍はしばらく黙った。


「出せる」


「だったら私を燃やすなり溺れさすなり吹き飛ばすなりできたでしょ。何故しなかったの?」


「…さぁな」


 龍は曖昧な返答をして話を逸らそうとする。

 また、何かに気づいたのか炎の塊が飛んできた方角を見ている。


「まさか、あたしが女だからって理由じゃないでしょうね!」 


 一方、フィアナは今にも握りしめた拳で龍を殴ろうとしている。

 自分が女だからといってバカにされたと思っているからだ。


「俺は悪い奴は許さない。けどなお前は何もしていないだろ。そんな奴を傷つけたくはなかったんだよ」 


「何それ」


「当たり前の事…伏せろ!」


 俺は殺気を感じて地面にしゃがみ込んだ。

 感覚もアテになるもんだな!

 ちょうど先ほどまで上半身があった所を岩が通過した。


「魔物!」


 図鑑で見たことがあるぞ!

 確かあれはゴーレム!

 俺達の世界のゴーレムとは倒し方が少し違う。

 こっちの世界のゴーレムはコアを壊さない限り動き続ける。

 図鑑によればゴーレムは岩に魔素が蓄積されてできたか魔導士により創られたかのどちらかだ。

 前者のはたまたま起こるらしい。


「ゴーレム!珍しい出現の仕方ね!」


(魔導士だったらやりごたえありそう)


「お返しだ!個力創造(クリエイト)発動!」


 俺は創造(クリエイト)で水を放出させてゴーレムの体を濡らし脆くさせる。

 そんで、そこに目掛けて槍を投げコアを砕く!


「やればできるじゃない。コアはどうやって見つけたの?」


「隙間から見えた。そんなことよりゴーレムが来た方向を覚えているか?」


 一応、魔導士の居る場所がわかっているか訊いてみるか。


「ええ、真っ直ぐレンガの道を歩いてきたわ」


「なら、このルートで決定だ」


「何で?魔導士が創ったとは限らないよ」


 わかってなかったのかよ。

 こいつ根っからの脳筋だな。

 説明をしてやるか。


「さっきの目玉の魔物が右から来ました。なのにゴーレムはちょっと先で左に曲がっているレンガの道から来ました。魔物の発生源は右、でもゴーレムは左から来ました。さて、ゴーレムはどうやって現れたでしょうか?」


「魔導士が出しました…」


「なら、左の道に侵入者が居ます」


 フィアナは少し落ち込んで龍の後を渋々ついていった。


 一方その頃、学園長ジェイスは、


「学園長、こんな非常時に何やってんですか!」


 学園には避難せずに本達の楽園(ブックスタワー)で古文書を漁っていた。

 本達の楽園(ブックスタワー)は塔のような造りをしている。

 そして各国から集められた本が数え切れないほど蔵書されており、中にはグリモワールもある。

 更にそのグリモワールの影響か様々な本が雲のように図書館内を漂っている。


「気になることがあってな!」


「私も探しますから気になることを教えてください!」


「ならこの文字がある個力を古文書の中から探してくれ!理、眼だ」


(二文字だけか…この古文書でいいや!)


 教員は本棚に置いてあった本を手に取り適当にページをめくる。

 すると神様のイタズラなのか一発で引き当てた。


「学園長、ありました!」


「でかした!…世の理に叛逆せし神の魔眼、またの名を真理の破壊者トゥルースデストロイヤー


 ジェイスと教員はその個力の能力が書かれている場所を読んだ。

 だか読んでいる途中で教員の腕が震えて古文書を落としてしまう。

 その内容はこの非常識な世界に住まう住人でも『あってはならい』と思うほどの能力だった。


「こんなのがこの世に存在していいのですか…」


「神というより、魔王だな」


(まさか、このような個力を持って生まれるとは…。龍君、君は世界最強の魔王になるのかもしれないぞ)






 

龍の第二の個力、世の理に叛逆せし神の魔眼の能力とはいったいなんだ!

おそらく名前でわかると思います。

前書きであった通り、次回は侵入者と戦います!

それではまた次の話で!

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