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149話 本格修行

本格修行開始です。

今回は個力や魔法を使わず基礎を確かめます!

 座学の修行は終わり、実技の修行に入った。

 いや、稽古と実技を同時並行で行うの方が正しいか?

 とりあえず爺ちゃんは『個力と魔法を使わず適当に打ってこい』と言った。

 一応、武器を創ることだけは許されたけど。

 …構えてないけど良いの?

 じゃあ、遠慮なく行かせてもらう!


 龍は木刀を二本、創ってルシフェルの両肩、目掛けて打ち込む。

 それに対してルシフェルは全く動こうとしない。

 このままでは当たってしまうがルシフェルは不適な笑みを浮かべて体を反転させて一本の木刀で二本の木刀を受け止めた。

 龍は手加減せずに全力で打ち込んだ。

 それなのにルシフェルは受け止めたのだ。


「基礎がなっとらんな!」


 基礎ってこれでも鍛えてる方だぞ!

 それを軽々と受け止めるってこの人の体幹どうなってんだ!

 右腕がビクともしない!


(なるほど重い物を全力で押すように体を使っておるな。木刀は水平に保って握り締めキープする。要するに馬鹿げた握力がこの状況を作っている。で、馬鹿げた握力以外にも体の使い方だ。左足を後ろに引いて木刀同様に水平にする事で押されるのを防いでいる。一方で右足はやや中央に足先を向けて踏ん張っておるな。足先を傾けている理由は恐らく)


 ルシフェルは幹足を引いて重心をズラして龍の体勢を前に崩す。

 龍は前へと倒れていきルシフェルは龍の腹に拳を入れた。

 

(龍の体勢を崩させ瞬時に打撃に転じるため。よく考えている)


 それにより龍はやや後方へと飛ばされたが空中で立て直す。

 そして着地と同時に木刀を消して殴りかった。

 だがルシフェルも木刀を消して右拳を龍の右拳にぶつける。

 力は言うまでもなくルシフェルの方が上だ。


(更に利き腕ではない左で殴った理由は反撃してくる龍に利き腕で対応するからだ。例え木刀で来られても利き足、利き腕と良い条件が揃っている奴ならば一振りで龍の攻撃をいなせる)


 反動で龍は下がる事になるが再び突っかかる。

 

「おいおい、考えなしか!?」


(そんな訳なかろう)


 しかし、龍は攻撃を中断して、ルシフェルドの足元を滑り抜けて背後へと回る。

 そしてがら空きになった背後に木刀を打ち込んだ。


「これでどうだ!」


「やるな!しかし、」


 だがルシフェルは龍が攻撃する同じタイミングで反転して対応する。


(反転が速い!やはり体の使い方を理解しているな!右で受け止め左で反撃、更に右で相殺して次は反転して右で対処だと!?全ての行動を無駄なく繋げている!)


「想定内だ!」


 ルシフェルの放った拳は龍の顔面に直撃した。

 反転により攻撃速度が龍より上回っていたのだ。


(しかも反転で龍より先に攻撃した!?)


「ちゃんと考えて行動しような?」


 してるっつうの。

 自分の孫の顔面を全力で殴るか普通!?

 と言っても昔の人だから言っても意味ないか。

 ああ、痛って~!と言うほど痛くないな。

 血も即座に止まって治っている。

 流石は精神世界だ。


「龍、今から三十年基礎練習な」


 マジかよ~!

 三十年も基礎練すんのか~!

ということで龍は三十年基礎練しますので一旦、地上に返します!

それではまた次の話で!

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