130話 非日常から平凡な日常へ
タイトルはレン目線です。
魔法がない非日常空間を生きていたレンが魔法がある日常に戻ったということです。
さて、後日談開幕!
今回で終わります。
…さて、九尾狐を氷像にした後に俺は倒れた。
創造で普段はしない事をしたせいか急激に疲れがどっと蓄積されて倒れたそうだ。
それと神社付近で気絶していた不良達は警察に引き渡されたらしい。
逮捕されてどうなっかは興味がないので訊いていない。
そして正体を現した恋だが…。
「主、ケチャップが付いてます。ジッとしていてください」
この通り、本来の恋に戻った。
本来の恋、つまり王の護剣としての恋だ。
レン・ルークス、それが彼女の本名。
至れり尽くせり何でも世話を焼きたがる。
これが本来の恋の性格らしい。
クールで何もかも完璧にこなすアヴェル顔負けの執事というかメイドっぷりだ。
それと二人に向こうの世界の存在がバレてしまった。
「…未だに信じられん」
「だよね。二人が異世界の住人でしかも龍に至っては皇帝だなんてさ」
「適応力、スゴいなお前ら」
恋が作ったオムライス旨いな。
料理もできるとか女子としてのスペック高くね?
「全然だからな!何で普通に翼とか角とか尻尾とか出してんだ!少しは気を使え!」
「だってこの方が楽だし」
何かたまに出さないと凝るんだよ。
アヴェルにもたまには出しとけって言われたし。
ちなみに恋の種族は魔族だが分類は吸血鬼に入る。
つまり、ヴァンパイアだ。
太陽の光や十字架等の諸々の弱点については問題ないらしい。
曰わく『人族の勝手な噂です』だそうな。
血を吸われたりしないだろうな?
「ちなみに他の王の護剣も魔族だからな。アヴェル以外は見た目と同じだ」
ここで詳しく魔族の分類について説明する。
俺と親父、ヘイス、クラウスが始祖から姿を維持している純血悪魔という分類でアヴェルが鳥人族の特徴を持っている鳥人型悪魔、キースが翼や尻尾がない極東の魔族を始祖に持つ鬼人、要するに鬼だ。
ウルミナが珍しい人族以外の種族の血を持つ混合悪魔、恋が血から栄養を取れる吸血鬼だ。
他にも獣人の特徴を持つ獣人型悪魔、魚人族の特徴を持つ魚人型悪魔などがいる。
俺と親父を純血悪魔と呼んでいいのかは特例らしい。
「つまり、お前の友達もそうなのか?」
「いや、人族もいるぞ。フィアナとアリスとエイジは人族」
「他は?」
「エレノアがハーフエルフ、シエラがドラゴニュート、レイが猫人族だ。他に訊きたいことは?」
魔法とか異世界の説明は昨夜にアヴェルが説明してくれているから言う必要はない。
だか他にも訊きたいことがあるかもしれないからな。
とは言っても俺も答えれる範囲が狭いんだよなぁ。
だって二ヶ月前まではこの二人と同じ状態だったし。
「これからも会えるよな」
「…当たり前だろ。住む世界は違えど俺達は友達だ。皇帝特権使っていつでも会いに行ってやる」
予想外の質問だ。
確かに会える時間は厳しくなるが会えないことない。
大きな休みに入った時はいつでも遊びに行くさ。
「それなら安心した~。いきなり恋に会えなくなるのはイヤだからねぇ~」
「…確かにそれは困りますね。主、その時は是非、私も」
「いや、お前は護衛なんだから付いて来いよ。言われなくても連れて行くさ」
「ありがたき幸せ」
…恋がこんな口調になると何かこうモヤモヤするなぁ。
これがずっと続くのかぁ。
慣れるまで暫く時間が掛かりそう。
さて、ショッピングモールであれも買ったことだし次回はあれの話です!
まあ、王道ですね。
それではまた次の話で!




