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107話 異世界からの来訪者①

前回に全部、言ったので特にないですね(-ω-;)


「何だ?このポスターは?」


 待ち合わせ場所でフィアナ達を待っていた所、エイジが壁に貼ってあるポスターを見て首を傾げた。


「ああ、逢魔仮面(おうまかめん)だよ」


「逢魔仮面?」


「この町で活動している正義のヒーローで名前はこの町の名前が逢魔町だから」


 町の名前の由来は逢魔が時の景色が最も美しくなるかららしい。


「なるほど騎士みたいだな」


 エイジは一応、北欧辺りの人に見えるから何とか騎士っていう言葉は誤魔化せそうだ。

 しかし、それ以外の言葉では通用しないだろう。

 この場に誰も居なくて助かった。


「…今日、屋上でショーをやっているのか」


 そういえば逢魔仮面のショーはよくこの施設の屋上でやっていたな。

 門下生に頼んで陸斗と一緒に連れてってもらった記憶がある。


「お待たせ!」


「…随分と買い込んだな」


「…お陰様で腕がパンパンだ」


 全員が集合して帰ろうとした時に建物が大きく揺れた。

 だが継続的な揺れではなく一瞬の揺れであった。

 どちらかと言えば空間が『振動した』の方が正しい。

 更に龍は揺れで倒れそうになった恋を受け止めていた。


「おやおや、発展の予感か?」


「いやいや、まだでしょ」


 何であのバカップルはこっちを変な顔で見てんだ?

 そんなことより今の揺れを気にしろよ。


「御来店の皆様にご連絡をします。先ほど同様に大きな揺れが生じる可能性がありますので一階、駐車場まで避難してください」

 

 日本語と英語を使用して館内放送が交互に鳴り響く。

 しかし、地震警報は一向に鳴る気配がない。

 

「だそうだ。当分、帰れそうにないな」


「ええ~」


「『ええ~』じゃない、さっさと避難」


 この急激に場の雰囲気が暗くなる感じて…。

 あの時に起こったヤツと同じだ!

 それにアヴェル達が何かに警戒している。


「アヴェル、何があった?」

 

 龍はアヴェルの近くまで行き小声で状況を訊く。


「…予期せぬ来訪者です」


「異世界の住人か」


「はい。出現場所は場所は屋上です」


 屋上!?最悪の場所に出現したな!

 今は逢魔仮面のヒーローショーをやっている時間帯だ。

 つまりはヒーローショーを観覧に来た子供が居る。


「アヴェル、合わせろ。ちょっと俺トイレに行ってくる。先に避難していてくれ」


「じゃあ、あたしが外で待っているから皆は先に」


 恋は龍に同行しようとするがアヴェルが止めさせた。

 異世界関係者ではない恋の介入を阻止するためであろう。


「いえ、恋様は先に避難してください。私が龍様に付き添いますので」


「…わかりました」


「早く帰ってこいよ。危ない状況なんだからさ」


「王の護剣、皆様を頼みます」


 アヴェルは去り際に王の護剣に皆を守ることを伝えた。

 そして急ぎ最短ルートで屋上に向かった。

次回!魔物と日本で激突!

ちなみに逢魔仮面は次回、登場します!

それではまた次の話で!

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