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106話 ショッピング③

ショッピングは今回で終わりです!

ショッピングモールに来てるということで女性組はゲーセンに行っちゃいます!

 女子組の水着選びは終わって次は男子組となった。

 他の衣服はとりあえず恋達が居ない時に買いに行く事にした。

 さて、同様に俺も水着を買おうとしているんだが…。


「こういうのはどうですか?アヴェルさん」


「やや派手すぎます」


「これはどうだ!」


「逆に暗すぎます」


 何で王の護剣の男共が選んでんだよ。

 水着ぐらいは自分で選ばさせてくれない?


「あのさ自分で決めるからほっといてくれ」


「…畏まりました。それでは私達は既に購入しましたので警護に専念します」


 最初っからそうしといてくれ。

 というかウルミナも誰よりも早く買ってたし王の護剣って無駄な時間は使わない主義なのか?

 というか陸斗がそばに居たら大変なことになってたぞ。

 ちなみに陸斗が質問攻めしてこないのは千草に連れ去られたからだ。

 何でも怒らせた罰として買い物に付き合えだとさ。

 ついでにフィアナ達もそっちに行った。

 …何をしてるのやら。


 その頃、フィアナ達は恋に案内されてゲーセンを訪れていた。

 要するに千草の長い長いお仕置き買い物に飽きたのだ。

 そしてシエラがクレーンゲームをしている。

 ちなみにエレノアは景品を取って小さな熊の人形を抱いている。


「…掴めた」


「シエラちゃん上手い!」


 何とシエラにはクレーンゲームの才能があった。

 …いやいや、そんな訳はない!

 シエラは拒絶(リジェクション)を発動させて『クレーンゲームの景品が落ちる』ということを無効にしてるのだ。

 つまり、このプレイはインチキで染まっている。

 それに気づいたエレノアがシエラの腹をつねって解除させた。


「あら落としてしまいましたね」


 そして笑顔で口調を変えずに囁くのだ。

 エレノアも龍と同様に王位継承者、怒ればそれなりに恐ろしい。

 

「うん、そうだね」 


「次は何をする?」


「じゃあ、あれ!」


 フィアナが指したのはモグラ叩きゲームである。

 金銭管理をしているウルミナが硬貨を入れてフィアナが全力でモグラを叩く。


「どうよ!」


 フィアナは自慢げに点数を確認するがある異変に気づいた。


「…点数が入ってない?」


「フィアナ、モグラが潜る瞬間に叩いたから当たってないんだと思う」


「ある意味、スゴいんだけど。…気を取り直して次は何をやる?」


「あれって何?」


 アリスはゲーセンの隅にあるゲーム機を指差した。

 

「ゾンビを倒すゲームだよ」


「ゾンビ!?ボクがやる!」 


 アリスは自分の世界に存在するゾンビと戦えるゲームに興奮しながら銃を持った。

 向こうの世界は魔術的な要素で発生するタイプと自然的な要素で発生するタイプの二種類が存在している。

 また、前者の場合は倫理観や道徳的な理由で聖職者によって天昇させてもらう決まりがある。

 それはそれとして開始早々にアリスは瞬殺された。


「…何で?」


「このゲーム、ムズいと評判だからねぇ~」


 一人、真剣にアリスのプレイを見ていたウルミナが前に進む。

 どうやら最凶難易度として評判のこのゲームに挑戦するようだ。


「ウルミナさん?」


「代わってくださいアリス様。私も挑戦してみます」


「うん、良いよ」


「ありがとうございます」


 ウルミナはアリスから銃を受け取り、硬貨をゲーム機に入れて構えた。

 まるで主である龍を守るような真剣な目付きをしている。

 最後に一呼吸入れて開始ボタンを撃った。


「いくら現役のボディーガードのウルミナさんでもこのゲームは流石に無理でしょ」


「そうですか。ならば今からそれを証明します」


 恋は初めウルミナはアリスと同様に瞬殺されると思っていたが考えを改めた。

 いつの間にかギャラリーが増えてきたからだ。

 更にウルミナはこのゲームを軽やかに焦ることなく進ませていく。

 そしてボス部屋前で待ち構えていた最後の一匹を倒した。


「すげー!マジでボス部屋まで行ったぞ!」


「あの女性、いったい何者だ!?」


 それもその筈ウルミナが得意としている戦闘スタイルは遠距離攻撃だ。

 それ故に遠距離攻撃を行う銃とは相性がよいのだ。

 そして一撃も喰らわずにボスを倒した。


「ゲームセット」

 

「やりやがった!」


「今年に入って初めてのクリア者だ!!」


(『今年に入って』という事は私が初クリアではないのか。…確かに何人かクリアしてますね。…え?琥珀!?まさか琥珀様!?何をやっているんですかあの方は…)


 ウルミナはクリア者の一覧にあった琥珀の名前に驚いていたが肝心なところを見落としている。

 琥珀以外にも龍と翔龍が入っていることを。

 要するにあの家族はこのゲームをクリアしているのだ。

 そしてギャラリーは興奮が冷めないまま解散していった。


「そろそろ、男子組も買い物を終えている頃だし戻りましょ」


「そうですね」


 フィアナ達は陸斗と千草と合流して龍達と待ち合わせしている場所に行った。

 だか誰も屋上で起きた異変に気づいていない。

 この世界に魔物が招かれたことに。

 

まあ、おわかりだと思いますが次回!

日本篇での初の戦闘!!

要するに龍の世界から敵が出てきます!

それではまた次の話で!!


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