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103話 不可能な言い訳

フィアナ達が異世界から来たと言うとマズいので龍が全力で言い訳をします(´-ω-`)

 買い物ついでに幼馴染みの三人に遭遇してしまった。

 まさか知り合いに遭遇してしまうとは…。

 しかも陸斗にフィアナ達について訊かれている。

 さて、どう言い訳するか。

 だってフィアナ達は異世界から来たしなぁ。

 

「で、何やってんだお前」


「夏休みだし帰ってきた」


「友達を連れてか?」


「イエス」


 いや、この状況で言い訳とか流石に無理だな。

 陸斗って一度、疑問に思ったことは徹底的に訊くからな。

 前からその性格は直せって言ってるのに。


「そこの四人の大人は?」


「ボディーガード」


「誰の?まさかお前のじゃないよな?」


 確かに王の護剣は俺のボディーガードだ。

 だが本当のことを言えば不審に思われるだろう。。

 賭けるか。


「この四人のボディーガードだ」


 俺はエレノア、フィアナ、シエラ、レイを指差した。

 理由は四人の家柄から。

 エレノアは王女、フィアナは学園長の娘、シエラは領主の娘、レイは新聞社の御曹司だ。

 ボディーガードの一人ぐらい居てもおかしくない。

 それとシエラを選んだ理由はもう一つある。

 おそらく、読心(テレパシー)を発動させている。 


「そう。この人達はシエラ達のボディーガード」


 やはり、状況を鑑みて発動していたか。

 今回は助かったぞシエラ。


「なるほどね。じゃあ、何処の学園に転校した?俺達は知らされてないんだ」


 それ関係あるか!?

 当たり前だがユルグレイト学園は異世界にある学園だ。

 懇切丁寧に説明しても伝わらねぇぞ!

 待てよ…あの言い方なら使える!


「最近、できた学園でな爺ちゃんが創設に関わっていて転校したんだ」 


「名前は?」


「ユルグレイト学園、言っておくが調べても無駄だぞ。訳あってまだ公表されてないからな」


 どうだ!

 これなら反論できねぇだろ! 


「…とりあえず理解した。それはそうと謝れ。…勝手に転校しやがって。少しは何か言ってから転校しろ」


 陸斗、こんなことを思っていたのか。

 親父のせいで何も言えずに転校したが俺にも非がある。

 生半可な気持ちで日本に帰省して原因を作ってしまった。

 それにアヴェルに手紙を渡せば事前に解決していた問題だ。


「悪い。黙って転校して」


「…ならいい。後、恋に何か言ってやれ。お前が転校してからずっとああだ」


「何も連絡せずに勝手に転校して悪かったな。ごめん!」


「…散々、心配かけてもっと言うことあるでしょ。でも、無事で本当に良かった」

 

 落ち込んでいた恋は顔を上げて龍に笑顔を見せた。

 どうやら最悪とも言える事態は免れたようだ。

 唐突に巻き起こった修羅場は穏便に収まった。


「私達は水着を買いに行きますが陸斗様はどうなされますか?」


「俺達も行きます。それでいいよな千草」


「陸斗の案に賛成」


「というか女子の水着の買い物に付いてきたのか」


「地元民は俺だけだから仕方なくな」


 それに俺以外は異世界人、買い物に付き添わない理由がない。

 しかし、これを説明したら速攻で救急車呼ばれるだろう。

 まあ、何とか三人には納得してもらえたな。

次回!仲良く?ショッピングします!

そして陸斗がキレる!

それではまた次の話で!

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