1話 とある異世界の話
とりあえず序章だけルシフェルが主人公!
ちなみに前、考えてた話は主人公の名前をルシフェルにしようとしてました。
ルシフェルは堕天使ルシファーから。
単純ですみませんσ(^◇^;)
これはとある異世界の物語。
だが、その世界は滅亡しかけていた
しかし、とある意外な人物によって救われる。
それは『世界を救う』という偉業とは無縁の者だ。
「よくぞ世界を救ってくれた魔王ルシフェル」
この異世界は世界最強と謳われていた超平和主義者の魔王ルシフェルによって救われた。
世界を滅ぼそうとしたのは魔王ルシフェルを貶しめて英雄に成り上がろうとしていた最悪最低の勇者である。
魔王ルシフェルは配下や家臣達と共に知恵を振り絞り勇者達の正体を暴き世界を救ったのだ。
「滅相もございません。皇帝陛下、我々は我々の名誉を守るためにこの世界を滅ぼそうとしていた糞ガキを倒したにすぎません」
「魔王ルシフェル、そなたの国家樹立を認める。…しかしそれだけでは足りん。他に何か望みはあるか?」
「…異世界へ渡る秘術を我に使ってくれませんか?」
「ルシフェル様!?」
配下の魔族がルシフェルの発言に大いに驚いた。
「何故それを?そなたはこの世界を救った英雄、この世界になくてはならない存在だ」
「我の魔力は底をつきかけている。いくら魔力が回復してももう戦える余力は残っておらぬ」
魔王ルシフェルは少し暗い顔をしながら喋り出した。
「この世界で生存するのには少しキツい…。例えこの世界に残っても我が王国を我の無力さで勇者以外の者に滅ぼされてしまうかもしれない」
魔王ルシフェルは勇者との戦いで魔力、そして力を使い果たしてしまった。
世界最強と謳われていた全盛期の力はもう出せない。
「そなたがそこまで言うのなら仕方があるまい」
「ありがたき幸せ」
翌日、魔王ルシフェルは身支度を済ませて異世界転移の魔法陣の前に大荷物を背負って現れた。
魔王ルシフェルの異世界転移は世間に発表され、瞬く間に各地に伝搬していった。
そして、それを見届けるため各大陸や国々から様々な種族が魔法陣のある帝都に続々と集まってくる。
「ルシフェル様ー!」
「世界を救ってくれてありがとう!」
「また戻ってきてくれよ!」
魔王ルシフェルは徐々に魔法陣のある祭壇に行くための大階段を登っていく。
もう二度と踏むことではないであろう故郷の大地を蹴りあげる。
だが涙はルシフェルの頬を伝っていない。
それどころか誰よりも晴々とした面構えをしていた。
「ルシフェル様、我々はどこまでもお供します!」
だが魔王ルシフェルはそれに答えない。
振り向いて集まった全種族に旅立ちの演説をした。
「この世界に再び大災厄が起こる時!我が子孫をこの世界に招くがよい!我は超平和主義の魔王ルシフェルなり!いずれまたこの世界に我が子孫が現れるその日までこの世界が平和である事を祈る!」
観衆は盛大に喝采を上げた。
魔王ルシフェルは魔法陣の方を振り向きこれまで付いてきてくれた配下や家臣達に最後の言葉を伝える。
「我が王国は我の右腕、バアルに託す!」
「は!必ずや王国を守り平和を維持していきます!」
「我が王国を頼んだぞ。そして子孫がこの世界に現れた暁にはその者に忠誠を誓ってくれ」
「は!我々の命は魔王ルシフェル様と共に!」
魔王ルシフェルの配下の者共は魔王ルシフェルに忠誠を誓い敬礼した。
「皆の者!悠久の別れだ!いざ行かん!」
魔王ルシフェルは異世界転移魔法陣に乗り異世界に転移した。
「ほう…なかなか良い景色ではないか…」
魔王ルシフェルは勇者との戦いで様々な国に行ったがこの様な広大な緑が広がる景色を見たのは久方ぶりなのだ。
前の世界は戦いの影響で森林と言える所は少ししかなかったから。
「とりあえずこちらの言語を理解するための魔法を残りの魔力で発動するとしよう」
魔王ルシフェルが魔法を発動させた時、背後から威厳のある声が響いてきた。
「そこにいるのは何奴じゃ!服装からして異国の者か!それとも化生の類いか!名を名乗れ!」
後ろを振り向くと馬に乗った男がこちらを睨んでいた。
腰には武器を携えており今にも引き抜きそうだ。
「我は魔王ルシフェル、異世界から参った超平和主義の魔王なり!」
「異世界とはこことは異なる世界の事か?」
「左様!」
男は少し黙り口を開く。
「その妄言、真実ではなきにしろ実に面白い!我の名は織田信長!我と共に来るがよい!ルシフェルとやら!」
ルシフェルが転移したのは戦国時代の日本の尾張の国、そして出会った男はまだ今川を討ったばかりの織田信長であった。
「良かろう!共に天下というものを目指そうではないか!」
それ以来、魔王ルシフェルは織田信長に豪商として仕えて、信長が本能寺の変で没した後は江戸幕府を開いた徳川家康に陰ながら仕えていき子孫を繁栄させていった。
そして時は経ち物語は現代日本のとある都市の近くに住む魔王ルシフェルの血を引く高校生に受け継がれていくのである。
「へっ…へっくしゅん!」
「風邪でも引いたのか?」
「引くわけねぇだろそんなの」
これはようやく産声を上げたばかりの物語。
まだ、誰も知らない未来への新たな一歩。
そして世界の運命を大きく変える物語である。
てなわけで主人公交代!